KISSでチェンジ!
とにかく自分の着替えに集中しようとしたそのときだった。
 パサリと純の足元になにかが落ちた。それは白いハンカチで、すぐに隣の委員長のものだとわかった。

 身を屈めて拾おうとしたとき、委員長が手を伸ばしてきた。
委員長は下はすでに着替えているものの、上は制服のブラウスを脱いだだけでまだなにも身に付けていなかった。

 ほっそりとして長い手が純の視界に入る。
 そのまま導かれるようにして視線が委員長の体へと向かう。

 委員長は白いキャミソールを着ていたが、かがんだことにより胸元が見えていた。
 そこから見えているのは薄い紫色のブラジャー。

 上部にはフリルがふんだんに使われていて、気のせいかふわりと鼻のような匂いまでただよってきた。
 頭の中が真っ白になる。心臓が早鐘を打ちメマイがしてくる。

「む、紫!?」

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