KISSでチェンジ!
「あっ」
思わず声を上げた純はなにも言わずに更衣室から駆け出していた。
そのまま走って走って、ひと気の少ない多目的トイレに入る。
急激に走ったせいで息が切れて呼吸が苦しい。
全身汗塗れでブラウスがベッタリと体に張り付いて気持ちが悪い。
だけど、それよりなにより……。
「戻った」
大きめの備え付けの鏡を前にして純はつぶやいた。
鏡に写っているのは化粧をした純だけれど、その骨格はさっきまでよりも少し男っぽく変化している。
自分で自分の胸に触れてみると、そこには薄い胸筋があるのみだ。
ホッとしたやら疲れたやらで、ズルズルとその場に座り込む。
そして思い出すのは委員長が妖艶に放つあの花の香りなのだった。
思わず声を上げた純はなにも言わずに更衣室から駆け出していた。
そのまま走って走って、ひと気の少ない多目的トイレに入る。
急激に走ったせいで息が切れて呼吸が苦しい。
全身汗塗れでブラウスがベッタリと体に張り付いて気持ちが悪い。
だけど、それよりなにより……。
「戻った」
大きめの備え付けの鏡を前にして純はつぶやいた。
鏡に写っているのは化粧をした純だけれど、その骨格はさっきまでよりも少し男っぽく変化している。
自分で自分の胸に触れてみると、そこには薄い胸筋があるのみだ。
ホッとしたやら疲れたやらで、ズルズルとその場に座り込む。
そして思い出すのは委員長が妖艶に放つあの花の香りなのだった。