KISSでチェンジ!
それはついさっきみた茜と同じような目の輝きだった。
「彼女の書く男同士の恋愛小説も読んでみたいんだ。その上モデルは俺たちだぞ!?」

良明の鼻が興奮で膨らんでいる。
今にも鼻息で純を吹き飛ばしてしまいそうだ。

「だから否定しなかったのか?」
「当たり前だ!」

良明が拳を握りしめて断言する。
こうなったらきっといくら説得しても言うことをきかないだろう。

茜の連絡先も知らないから、直接否定することも難しい。
とにかく、今日のところは純が引き下がるしかなかったのだった。
< 199 / 277 >

この作品をシェア

pagetop