KISSでチェンジ!
キャアキャア騒ぎながら茜がさっそくメモ帳を取り出してメモを開始する。
その間純は呆れ顔で良明を見つめた。

いくら自分のキャラを良いように書いて欲しいからって、ちょっと王子様キャラを演じすぎじゃないだろうか。

「そうだ遠藤さん。よかったら昨日の作品をちゃんと読ませてくれないかな?」
思い出して純はそう言った。

良明がたった1ページで面白いと判断した作品を純も読んでみたくなったのだ。
「え、あ……そうだよね。モデルになってもらうんだから、それくらいはしなきゃだよね」

そう言うと茜は鞄の中から昨日と同じ封筒を取り出した。
作品は常に持ち歩いているみたいだ。
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