KISSでチェンジ!
だけどその先は黙り込んでしまう。
良明としてはその先まで教えてくれないとわからないのだけれど。

「もしかして、また性別が戻らなくなると思ってるのか?」
「は?」

「小説のモデルをしたとき、そんな風に不安がってただろ」

「あ、あの時はカップル役をやってたからだろ! 今はお前を見たってなんとも感じないつーの!」

と、本気で嫌がっている様子を見せつつもなぜか頬は赤らんでいる。
照れているんだろうか?

「俺の心配はもういいから、さっさと終わらせようぜ」
純が一歩近づいてくる。

その体を抱きしめたい衝動にかられたけれど、どうにか我慢して触れるだけのキスをして離れた。
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