KISSでチェンジ!
☆☆☆

「で、今日はどうしてよそよそしいんだ?」
どれだけ良明を避けていようとも、この時間になると嫌でも対話することになる。

いつもの時間。
純は家に来ないかもしれないと思っていたけれど、窓から飛び込んでやってきた。

「な、なにが?」
質問する目が泳いでいる。

それにさっきから少し距離を置かれていることもに気がついていた。
明らかに避けられている。

「いつもなら俺にベッタリなのに」
「な、なにがベッタリだよ。そんなことないだろ!」

慌てて否定する純は眉間に深いシワを刻んでいる。
「なにが嫌なのか教えてくれないとわからないだろ」

「別になにも嫌とかじゃなくて……」
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