KISSでチェンジ!
 痛いところはないか。
 違和感はないかと質問攻めにする。

 良明はそのどれもに「大丈夫だ」と答えた。
「よかった。本当になんにもないみたいだな」

 一通り確認し終えた瞬間ホッとため息が漏れて、同時に涙がボロボロと溢れだした。

 呼び出されたら行かないといけないと教えたのは純だ。
自分のせいで良明になにかあったらどうしようと、気が気ではなかった。

 そもそも良明は純にSOSの相談を出していたんだ。
それなのに純はまだ大丈夫だと判断してしてしまった。

 良明に危ないストーカーがいるかもしれないとわかっていながら、今日の告白場所へ一人で活かせたのだ。
これは純のミスのせいだと言っても過言ではなかった。
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