KISSでチェンジ!
「わからない。女が男に連れ込まれるのとはわけが違うから」
 体だけ奪われて終わるわけではないかもしれない。

 そう考えると全身に寒気が走った。
 もしかしたら、本当に命の危機だったかも知れないんだ。

「このまま眠っていたら、どうなってたかわからないってことか。また純が助けてくれたんだな」

 その言葉に純はまばたきを繰り返す。
 今回は純の失敗のせいでこんなことになってしまったはずだ。

それなのに良明はそのように解釈していないようだ。
「来てくれてありがとう。純にはまた大きな仮ができたな」

良明はそう言って、旬にキスをしたのだった。
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