KISSでチェンジ!
モデル
春が終わり夏が近づいてきていた。
窓際の席で惰眠を貪っていた純は席替えによって真ん中の列、一番前の席に移動してきていてどう頑張っても昼寝なんてできない状況になり、多少寝不足が重なっている。
良明はといえば席替えをしても前とほとんど変わらない、廊下側の一番うしろの席になった。
席替えが無意味になってしまうことはままあることで、『お前、席同じかよ』という掛け合いがよく発生する。
けれど良明の場合は今になっても誰かと特別仲良くするようなことがないので、誰にもそのような声をかけられてはいなかった。
それでも良明に孤独感を覚えないのは周囲に群がる女子生徒の存在と、クールでどんなときでも無表情なその性格にありそうだった。
窓際の席で惰眠を貪っていた純は席替えによって真ん中の列、一番前の席に移動してきていてどう頑張っても昼寝なんてできない状況になり、多少寝不足が重なっている。
良明はといえば席替えをしても前とほとんど変わらない、廊下側の一番うしろの席になった。
席替えが無意味になってしまうことはままあることで、『お前、席同じかよ』という掛け合いがよく発生する。
けれど良明の場合は今になっても誰かと特別仲良くするようなことがないので、誰にもそのような声をかけられてはいなかった。
それでも良明に孤独感を覚えないのは周囲に群がる女子生徒の存在と、クールでどんなときでも無表情なその性格にありそうだった。