この青空に、君と生きる未来を誓う。

望まれない存在


「天音さんは、清風女子大の家政学科が第一志望ね」

「はい」

「あなたの成績なら充分推薦で行けるわ。期末もその調子で頑張りなさい」

「はい。ありがとうございます」

昼休み、私は担任の先生との二者面談を終えて屋上へ向かった。

進路に関しては特に問題ないみたいで、わずか5分で終わった。

屋上では、日向くんが相変わらずのんびり過ごしていた。

日向くんと昼休みにここで過ごすようになって1ヶ月。

最初の頃は緊張気味であまり話さなかったけど、今では普通に話せるようになった。

「今日は二者面談があったの。明日の昼休みは日向くんだよ」

「……ああ。そんなのあるんだっけ」

「うん。でも、私は希望の進路で大丈夫そうだからって5分で終わったけど」

「天音は大学?」

「うん。親は 〝優羽の人生なんだから好きなようにしなさい〟って言ってくれてるから」

「天音の家って、家族の仲いいんだな」

「え? うん、そうだね、仲いいよ。それが自慢でもあるくらい」

「……幸せに育ったんだな」
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