先輩と後輩の関係。




「起きたら凛がいるって幸せな1日の始まりだな」

『酔っ払ってるの?』

「シラフ」

『仕事行きたくなくなるんだけど』

「俺が電話してやろうか?」

『うん』

「凛とエッチするのでお休みしますって言えばいい?」

『ばか』







本当に言いそうだからお願いできない。




明後日は定休日だから舜くんとゆっくりできるかな。

それまでは一踏ん張りして頑張るしかない。




憂鬱になりながらも布団から脱出して洗面所に行った。

幸せすぎて、にやけてしまう自分を見てニヤける…






数ヶ月前は考えられなかった幸せを今は大事にしたいと心の底から思う毎日。


ベッドでスマホをいじって暇つぶしている舜くんの隣でメイクをして寝癖らへんを軽くアイロンして準備終了。





たまにはストレートでもいいよね。






『舜くん、どう?』

「かわい」と適当な返事が返ってきたけどそれでもいい。




舜くんは仕事モードにならないと無神経なところがある。




別に好んでやらない。

けど、スイッチが入った時が凄いから人気があるんだと思う。





舜くんがお店を辞めてしまったことを知った半分以上のお客様が来なくなった現状。





それくらいお店にとっては偉大な存在だった。

いつか戻ってきてくれたら嬉しいけど、なかなか難しいのかな。




< 227 / 249 >

この作品をシェア

pagetop