【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
そして、その日もゲオルグさまは王城にいらっしゃった。
私が図書館に向かうために、廊下を歩いていたとき。彼は偶然を装ったように、私に声をかけてこられたのだ。
初めはスルーしようとした。だけど、彼があまりにもしつこくて。
しびれを切らしてしまい、彼のほうに視線を向けた。
「……もう、関わらないでくださいませ」
じっと彼を見つめてそう言えば、ゲオルグさまはにっこりと笑われた。……不気味だ。
「そうだな。関わらないでほしいというのならば、条件がある」
「……条件?」
どうしてこちらがゲオルグさまの出す条件とやらを呑まなければならないのだろうか。
そう思ったけれど、やっぱりここ最近の彼のしつこさには参っていて。私は彼のほうに身体を向ける。瞬間、ゲオルグさまの唇の端が上がった。
「人気のない場所で話したい。人に聞かれたら、困るんでな」
「……そういうの、やめてください」
婚約者同士だった頃ならばまだしも、私と彼の関係はただの知り合いとなっている。
合わせ、二人とも未婚。そんな、未婚の子息子女が二人きりで人気のない場所なんて……。
「私とゲオルグさまは、もう無関係です。……二人きりになりたくないです」
はっきりとそう告げれば、ゲオルグさまの眉間がぴくりと動く。
その後、彼は周囲をぐるりと見渡して――私の手首を掴んで、近くの階段の陰に連れ込む。
私が図書館に向かうために、廊下を歩いていたとき。彼は偶然を装ったように、私に声をかけてこられたのだ。
初めはスルーしようとした。だけど、彼があまりにもしつこくて。
しびれを切らしてしまい、彼のほうに視線を向けた。
「……もう、関わらないでくださいませ」
じっと彼を見つめてそう言えば、ゲオルグさまはにっこりと笑われた。……不気味だ。
「そうだな。関わらないでほしいというのならば、条件がある」
「……条件?」
どうしてこちらがゲオルグさまの出す条件とやらを呑まなければならないのだろうか。
そう思ったけれど、やっぱりここ最近の彼のしつこさには参っていて。私は彼のほうに身体を向ける。瞬間、ゲオルグさまの唇の端が上がった。
「人気のない場所で話したい。人に聞かれたら、困るんでな」
「……そういうの、やめてください」
婚約者同士だった頃ならばまだしも、私と彼の関係はただの知り合いとなっている。
合わせ、二人とも未婚。そんな、未婚の子息子女が二人きりで人気のない場所なんて……。
「私とゲオルグさまは、もう無関係です。……二人きりになりたくないです」
はっきりとそう告げれば、ゲオルグさまの眉間がぴくりと動く。
その後、彼は周囲をぐるりと見渡して――私の手首を掴んで、近くの階段の陰に連れ込む。