【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
それから、ラインヴァルト殿下は私をずっと気遣ってくださった。
でも、なんだろうか。気遣われながらする食事は、緊張して味がよくわからない。美味しいはずなのに味わえない一抹の寂しさを抱きつつ、私は朝食を済ませる。
「口に合ったか?」
「……はい」
正直、初めのときしか味はわからなかったけれど。
けど、それを言うことは出来ずに頷く。実際、初めのときに口の中に広がった味は、私にとってとても好きなものだったから。
「そうか。よかった」
ラインヴァルト殿下が、私に笑いかけてくださる。その笑みがとても眩しくて、自然と目を細めた。
彼はまるで、眩しい太陽のような人だと思う。とても美しくて、人を惹きつけて。なのに、手を伸ばしても届かない。
……そんな、尊いのに遠い存在。
「……殿下」
自然と、口がラインヴァルト殿下のことを呼ぶ。すると、彼が「なに?」と私に視線を向けて言葉をくださる。
ぎゅっと膝の上で手を握った。
「……この後、私はどうすればよろしいでしょうか……?」
それは、一番の問題だった。だって、そうじゃないか。王城に居候させてもらうのに、なにもしないわけにはいかない。そもそも、なにも持ってきていないのだ。……一度、お屋敷に帰る必要もある……かも。
「実家に戻りたいのですが……」
震える声でそう告げれば、ラインヴァルト殿下の眉間がぴくりと動いた。
かと思えば、彼が私の手を掴む。ぎゅっとつかまれたことに驚いていると、静かに「ダメだ」とおっしゃる。
でも、なんだろうか。気遣われながらする食事は、緊張して味がよくわからない。美味しいはずなのに味わえない一抹の寂しさを抱きつつ、私は朝食を済ませる。
「口に合ったか?」
「……はい」
正直、初めのときしか味はわからなかったけれど。
けど、それを言うことは出来ずに頷く。実際、初めのときに口の中に広がった味は、私にとってとても好きなものだったから。
「そうか。よかった」
ラインヴァルト殿下が、私に笑いかけてくださる。その笑みがとても眩しくて、自然と目を細めた。
彼はまるで、眩しい太陽のような人だと思う。とても美しくて、人を惹きつけて。なのに、手を伸ばしても届かない。
……そんな、尊いのに遠い存在。
「……殿下」
自然と、口がラインヴァルト殿下のことを呼ぶ。すると、彼が「なに?」と私に視線を向けて言葉をくださる。
ぎゅっと膝の上で手を握った。
「……この後、私はどうすればよろしいでしょうか……?」
それは、一番の問題だった。だって、そうじゃないか。王城に居候させてもらうのに、なにもしないわけにはいかない。そもそも、なにも持ってきていないのだ。……一度、お屋敷に帰る必要もある……かも。
「実家に戻りたいのですが……」
震える声でそう告げれば、ラインヴァルト殿下の眉間がぴくりと動いた。
かと思えば、彼が私の手を掴む。ぎゅっとつかまれたことに驚いていると、静かに「ダメだ」とおっしゃる。