能登地震に絡むデマを聞いて思うこと
 2024年1月1日に発生した能登地震について、まずは亡くなられた方々に哀悼の思いを捧げたいと思う。
年末年始の賑わうべきこの時、そして帰省などで故郷での生活を楽しまれていた方々の中にも亡くなられた方が居ると聞いている。
 能登半島はまさしく陸の孤島とも言われているほど交通網が脆弱な上、津波も寄せていたことから海上も未だ安全とは言えない中で必死の救助活動が進められている。
 岸田首相は厳しい顔で救助捜索活動に全力を挙げると表明している通りだ。
 自衛隊も陸路が貧弱な上、空港すら使えないことから最後の切り札としてホバークラフトを使った重機搬入を決断している。
 都会人は身の回りしか見ようとしないが、だからといって軽々しくデマを流すのはいかがかと思う。

 震災発生以後、アメリカ 韓国はもちろん台湾も救助隊を編成して送ることを決断していた。
しかし日本政府は地理的条件 活動的条件 指揮条件などを考慮したうえで救助隊の支援を遠慮したのだ。
ところがどうだろう。
 救助隊待機を解いたニュースが流れた瞬間に「中国への忖度か?」とか「人手が必要なのだから受け入れるべきだ。」とかいう意見がネット上に溢れてしまった。
それを読んで唖然としたのは日本ばかりではない。
台湾政府も事実と異なる内容にがん切れしている。
 日本は支援を断ったわけではない。 中国に忖度したわけでもない。
もちろん台湾を毛嫌いしたわけでもない。 台湾の支援表明には深く感謝している。
 道路が狭く本数も少なく、土砂崩れなどで封鎖されている状況で、また能登半島という狭い地域での災害に対して多国籍の大勢の救助隊が入っても動きが取れない現実が有る。
また休息する場所も限られ、停電や断水の影響も深刻であり、受け入れるのは困難極まりない。
 それらの複合的な要因を考えたうえでの支援拒否なのである。
台湾は即刻判断して金銭面での支援を実行してくれている。
 大気を解除したニュースだけを見て過敏に騒ぐのはいかがなものか?
日本人の民意を品性を疑われてもおかしくない出来事である。
 台湾は今月、総統選挙を控えている。
中国を絡めたデマは流すべきではない。
こんな日本人が日本に住んでいることにぼくは愕然とする。
 中国を持ち出して騒ぎたいのであればどうぞ中国へ移住してください。
ぼくらは注意も止めもしませんから。
 岸田政権は断言している。
状況が改善され、なお必要であれば支援を要請すると。
 今、この時間にも厳しい被災地で多くの方が救助活動 捜索活動に尽力されている。
その人たちの行き先を邪魔しないでもらいたい。
 そして能登半島の復興が一日も早く始まることを祈るばかりである。
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