捨てられ令嬢ですが、一途な隠れ美形の竜騎士さまに底なしの愛を注がれています。
「今さらですが、朝のことを謝ろうと思いまして」
それは買い出しについてのことだろう。
「朝はすみませんでした。心に余裕がなくて、あんな言い方になってしまったんです」
頭を下げてくるヴィリバルトさんを見て、私は慌てて首を横に振る。そこまで謝ってもらうような問題じゃない。
「いえ! 私のほうこそ、すみません。ヴィリバルトさんは心配してくれているのに……」
思い返せば彼の心配はもっともだ。……この件について悪いのは私のほう。役に立ちたいという思いが先走っていた。
「ですが、あんな言い方をする必要はありませんでした。きちんと俺の気持ちや考えを伝えるべきでした」
ヴィリバルトさんは頭をあげてくれない。
どうやったら頭をあげてくれるだろう。悩んだ末に、私は表情を整える。
「私、ヴィリバルトさんの役に立ちたかったんです」
真剣な声への変化に気づいてか、ヴィリバルトさんが頭をあげる。彼の瞳には戸惑いが色濃く宿っていた。
「居候の身なのに、役に立てないことが心苦しかったんです。役に立てないなら、いてはいけない気がして……」
ヴィリバルトさんがそういう人ではないことは、よく知っている。これは私の思い込みだ。
それは買い出しについてのことだろう。
「朝はすみませんでした。心に余裕がなくて、あんな言い方になってしまったんです」
頭を下げてくるヴィリバルトさんを見て、私は慌てて首を横に振る。そこまで謝ってもらうような問題じゃない。
「いえ! 私のほうこそ、すみません。ヴィリバルトさんは心配してくれているのに……」
思い返せば彼の心配はもっともだ。……この件について悪いのは私のほう。役に立ちたいという思いが先走っていた。
「ですが、あんな言い方をする必要はありませんでした。きちんと俺の気持ちや考えを伝えるべきでした」
ヴィリバルトさんは頭をあげてくれない。
どうやったら頭をあげてくれるだろう。悩んだ末に、私は表情を整える。
「私、ヴィリバルトさんの役に立ちたかったんです」
真剣な声への変化に気づいてか、ヴィリバルトさんが頭をあげる。彼の瞳には戸惑いが色濃く宿っていた。
「居候の身なのに、役に立てないことが心苦しかったんです。役に立てないなら、いてはいけない気がして……」
ヴィリバルトさんがそういう人ではないことは、よく知っている。これは私の思い込みだ。