腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
一番大事なことは、和歌の意見を尊重すること。そう伝えると、お母さんは罰が悪そうに俺から顔を逸らした。
尚人は「和歌、ごめん。もう絶対手を上げたりしないから」と謝罪をしているが、和歌は首を横に振った。
「無理、もう一緒にいれない。婚約破棄して慰謝料払って」
「……なっ。俺、本当に浮気してないって」
浮気していないの意見は変える気はなさそうだ。このまま言い争いしていてもらちが明かなそうだったので、パソコンと資料ファイルを机の上に置く。
「家の中に監視カメラを設置させていただきました」
パソコンを開き、すぐに確認しやすいように、動画をまとめた映像ファイルを立ち上げると、尚人は顔を青ざめさ、「違う、違うんだ!」と言いながら強引にパソコンを閉じた。
「そうですね。違うかもしれないので、ちゃんと見て確認してください」
再度パソコンを開く。尚人の目は挙動不審のように、黒目がキョロキョロと泳いでいた。