腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「その間、和歌さんに貸し出している部屋へ入ったりはしていないのでご安心ください。室内はずっと録画されているので、なんなら証拠もありますし……」
「東郷くん、いつも和歌のこと気にかけてくれていたわよね。『有栖川さん大丈夫ですか?』って。それなのに和歌ったら、東郷くんの話をすると冷たい態度で……」
お母さんは過去を懐かしむように思い出していた。和歌は慌てて「暖、ごめん! それは過去のことだから!」と、俺に謝罪をした。
しばらく、和歌が出してくれたお茶をいただきながら、過去の話に花を咲かせる。
「そういえば、東郷くんって和歌のこと好きだったわよね?」
「えっ!? ごふっ」
あまりの唐突な質問にお茶を吹き出してしまった。
和歌がすぐにタオルを貸してくれ、「お母さん、変なこと聞かないで!」と、顔を真っ赤にして怒っていた。
和歌が恥じらってくれていることが、嬉しくて楽しくて、
「高校の頃、俺が和歌さんを好きだったこと、お母さんにもバレてました?」
そう聞くと、お母さんは「すぐ分かっちゃったわよ」と嬉しそうな笑顔を向けてくれた。