腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
尚人とぶーちゃんから保証人の欄に印鑑と名前をもらい、婚姻届けを鞄の中に治した。
「いつ、和歌と入籍するんだよ」
俺と和歌の入籍日が気になったらしい尚人は、料理をお茶で流し込み、俺に問いかけた。
「俺はいつでも良いけど、流石にそこは和歌と相談して決める」
「……結婚式は挙げるのか?」
「当たり前だろ。尚人も招待してやろうか?」
「……いや、気まずいだけだし、保証人の欄に名前書いたんだから勘弁して」
『飯代は俺が出す』と、お金にがめつい尚人が奢ってくれた。ありがたく奢られる。
「結婚祝いってことで」
早く俺から離れたい直人は、店から出るとそそくさと帰ってしまった。
前働いていたジュエリー店を、和歌が辞めたことは知っているはずだ。
それなのに今どこで働いているのか聞いてこないあたり、尚人が口だけなのが分かる。