腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
ぶーちゃんはタクシーでここまできたらしく、ぶーちゃんの家まで送っていくことになった。
ぶーちゃんを助手席に乗せ、車を走らせる。
和歌も車がないと不便だよな。お母さんも越してくるなら、あるに越したことはない。近いうちに専属のドライバーでも雇うか。そんなことを考えていると、
「東郷……ありがとう、今日呼んでくれて。クラスの皆に東郷が有栖川と結婚すること広めとく」
ぶーちゃんはどこか、申し訳無さそうに謝った。
「おう。俺の方こそありがとうな。ぶーちゃんもあんま思い悩むなよ」
「うん。東郷、俺改めて再確認できたんだけど」
何かを言いかけるぶーちゃんに「ん?」と返した。
「俺の案件、進めてもらってる中申し訳ないんだけど、やっぱり示談しようかなって……」
つい数秒まで刑事罰だと言っていたのに、この変わりよう。恐らく尚人の封筒の厚みを見て、ぶーちゃんは金に目が眩んでしまったのだろう。