腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 とてもかわいらしい。ダークブルーのネクタイと、色違いで茶色のネクタイも購入した。真島くんのおかげで凄く良い買い物ができたと思う。


「暖先生喜んでくれると思います。では、明日事務所に伺いますね」

「明日……明日は暖いないかも。ぶーちゃんのストーカーの示談に行くみたいだから」

「ええっ!? 僕も行きます! 今から暖先生のところ行ってきます! では、和歌さんまた明日!」


 真島くんは目を輝かせて嵐のように去って行ってしまった。


 暖の仕事を手伝っていると、つくづく前を向いて歩む姿は素晴らしいと痛感させられる。


 真島くんの悩みが晴れた顔を見ると嬉しさで胸がいっぱいになる。


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