腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
おまえの?
暖の言葉に違和感を感じていると、机の上には美味しそうな料理がずらりと並んだ。
前菜はフォワグラテリーヌ、生ハム盛り合わせ、魚料理で鮮魚のポワレ 白ワインソース。スープ。肉料理で鴨胸肉のロースト。盛り沢山だ。
同じメニューが暖の机の上にも並べられた。どれも、とても美味しそうだけれど、
「ちょ、ちょっとまって、暖。これ、コースより高くない!?」
一品一品とても高そうだ。
「彼氏のことが片付いたら、もっと高いところに連れて行ってやるよ」
「――え、な、なんで!」
暖がさっきら何を言っているのか分からずに、何度も質問していると、「おまえ、いい加減分かれ!」と細い目を向けられた。
「……わ、分かんないよ。暖が何言っているのか分かんない」
「あっそ、じゃあそのどうしようもない脳みそで、悩んでれば?」
「……え?」
「悩んで悩んで、ずっと俺のことだけを考えとけば」
「胃に穴が開く……」
「てめえ、喧嘩売ってんのかよ。ほら、食うぞ」