腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 十二時になり、「東郷、久しぶり。急にごめん」と、ネットやテレビで観た顔とは思えないほどにやつれたぶーちゃんが俺の目の前に現れた。


 髪は肩までと長く、オレンジの髪色をしたぶーちゃん。耳にはピアスがいくつも開いていて、首には黒色のヘビのタトゥーが入っていた。

 一応キャップ帽とサングラスをしてきているが、変装の意味がまるでない。


「ぶーちゃん、久しぶり。大丈夫か?」


 到底大丈夫そうには見えないが、とりあえず聞いてみる。


「……うん、まあ。今はなんとか」


 今にも泣き出しそうなぶーちゃんの背中を擦りながら、ソファーに座らせた。

 真島がタイミング良く、「お茶です、どうぞ」と、ぶーちゃんのお茶をテーブルに置いてくれたのはいいが、真島の片手にはサイン色紙と黒のペンを持っているのが見えた。


「……おい、真島。状況考えろ」

「……は、はい」


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