腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
真島はぶーちゃんに「大変失礼しました」と謝罪をしながら、ゆっくりと後ずさった。
本来ならば早急に本題に入るのだけれど、相談者が知り合いということもあり、世間話から始める。
「ぶーちゃん、アーティストになりたいって言ってた夢、叶えたんだな。すげぇよ」
「東郷のおかげだよ。東郷が『夢だのなんだの語る前に、まずその体型をなんとかしろ』って言ってくれたから頑張って痩せたんだ」
全然記憶にないが、当時の俺はとてつもなく酷いことを言ってしまっていたようだ。
「……ぶーちゃん、ごめん。全然覚えてない」
「覚えられてたら逆にショックだよ。痩せて頑張ってる俺を東郷に見てほしかったんだ。東郷も弁護士になっててすごいよ。今や東郷弁護士って有名だもんね。テレビとかのオファーもくるんじゃない?」
「……ああ、今度テレビの密着取材をさせてほしいって言われてたんだった。真島、それ、どうなってる?」
真島はポケットから手帳を取り出し、ペラペラ捲って予定を確認した。
「あっ、はい。えー、テレビの取材は来月ですね。今月は雑誌の取材が入ってますね」