腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


「僕、前々から不満だったんです! 安くで依頼を引き受けるの。どう考えたって高く取れるでしょ! なんでこんな安くで引き受けて、僕たちは長い日数かけて尽くさなきゃいけないんです!? クライアントも図に乗るし、ワガママ言いたい放題だし」


「確かに依頼費は他と比べて安いかもしれないけど、でも
依頼件数は前より格段に上がってるだろ。俺がもし相談した側だったら、あまり高く設定されてたら頼もうとは思わないし、弁護士には依頼の期間中だけでも親身になってほしいって思うけどな」


「だからって、夜中も時間考えずに電話してきたり、度を超えてますよ!」

「まあ、人間、一日の中で寝る前が一番考え込むしな」

「――っ、それに、僕資料見たんです! 通常の依頼とは違って、和歌さんの分も案件承ってるでしょ!? しかも依頼料タダ! ふざけてるんですか!? やってられっかよ!」


 真島くんは私を強く睨んだ。


「和歌さん、アンタ、金払えないなら自分でどうにかしろよ! 法テラスだったら弁護士費用を立て替えてもらえる。無料で依頼受けてもらってるくせに、僕に偉そうにしないでくれますか!?」


 真島くんの怒りの矛先が私に向いた。

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