腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
この日から暖は、泊まり込みで作業することが増えてしまった。ぶーちゃんのストーカー事件の証拠整理や起案の作成、相談、依頼、最近だったら雑誌の取材、来週にはテレビの密着取材。
そんな忙しさ真っ只中、真島くんが暖に突きつけたものが辞表だった。
「今月いっぱいで辞めさせてもらえませんか」
真島くんは暖に頭を下げている。
そんな……
あまりにも急すぎるし、真島くんは辞めるなんて、そんな素振りは見せていなかった。
真島くんが自分勝手すぎて、
「今めちゃめちゃ忙しいのに、なんで!? 真島くんとは違って、暖はずっと泊まり込みで仕事してるんだよ!」
――つい、意見してしまった。
「和歌、やめろ。繁忙期なのは真島も分かってる。ただ、休日に出勤してもらったり、残業させてしまったり、こっちの都合で振り回すことが多かったからさ」
「で、でも……」
でも、真島くんは頑張ってくれてるから給料とボーナスはたくさんあげてるって言ってたのに。
そりゃあ多少忙しいかもしれないけど、でも、真島くん、こんな良い職場はないって、つい最近まで絶対辞めないって、言ってたのに。