腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
失礼だと思いながらも、
「それ相応の見返りって、私を抱くってこと?」
見返りがなんなのかハッキリさせたかった私は、自意識過剰でしかない質問を投げる。
この際、暖にどう思われたっていい。
「安心しろ、そんな生ぬるい見返りじゃないから」
「な……生ぬるいって……全然、生ぬるくないでしょ!」
暖はスマホを片手に何かを調べ始めた。
「和歌の依頼は通常受けると、出張費とは別に、相談料、着手金、成功報酬合わせてだいたい俺のところは四十五万円。平均は六十万円。もちろん、報酬型だから、支払う費用はもっとかかる場合も全然ある。抱くだけだと、どう考えたって見返りが釣り合ってねぇよな」
「……それは、そうだけどって」
「仮に裁判にでもなったら、ご依頼者様にこの倍以上の金がかかるな」
そんなお金払えない。
「まあ、俺が伝えたいのはそれ相応の覚悟をよろしくって言いたかっただけ。惰性で婚活行くくらいだ。和歌の結婚相手はどの男でも可能性あるんなら、俺でもいいだろ。つーか、俺ほど和歌のこと想ってるヤツいないし、俺にしとけ」