腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


「わ……私、つまらないよ。一緒にいたらまた、たくさん口喧嘩するし」

「口喧嘩、今はそこまでしてないだろ」

「で、でも、私、綺麗でもないし、かわいくないし」

「俺もかっこよくねぇだろ」

「暖はかっこいいよ!」


 負けじと言い返すと、暖は嬉しそうに笑った。そして、「和歌は綺麗だし、かわいい。真島もそう言ってた」と、褒め返してくれた。


 調子が狂う。

 ……だ、ダメだ。
 このまま暖と一緒にいたら、私のペースが乱される。


「私……暖のこと、そういう風にみたことない……ごめん」

「……勝手に振ってんじゃねぇよ。おまえに振る権利ないから。俺、おまえと契約交わしたし。ちゃんと、あのレストランでの会話、ボイスレコーダーに録音してるから言い逃れできねぇぞ」


 『振る権利ない』とか怖すぎる。


 にやりと微笑む暖に凄く嫌な予感がし、「契約って?」と聞くと「それ相応の見返り、くれるって約束したろ」と、暖は満足気に微笑んだ。


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