腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 俺の勘が当たれば、尚人本人に直接内容証明書を突きつけることになるはずだ。


 車で一分の郵便局まで向かうと、和歌が体を丸くして座り込んでいた。


「和歌! ごめん、遅くなった。車乗って」

「――う、うん」


 眉間に皺を寄せ、困った表情をしている和歌を助手席に乗せる。


「……和歌、尚人じゃなくて、まず、お母さんに電話してもらえるか?」

「でも、なんていえば……」

「どこにいるとかは言わなくていいから。声を聞くだけでいい。なんで電話をしてきたのかを聞くだけでいい。それで、今から家に向かうことを伝えて。まず、両親に事実を話そう」

「両親に……? でも、うちのお母さんもお父さんも、尚人のこと大好きだから信じてもらえない」

「そのために俺という弁護士がいるんだろ。証拠もある。信じてもらえないなら、信じてもらえるように、俺が説明する」


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