65リットルよりも、笑って。
来て、春海お姉ちゃん。
私が笑いかけながらそう言うと、疑いの眼差しを向けてくる春海お姉ちゃんは静かにうしろをついてきた。
言葉で説明すると長くなりそうだし、もう隠せそうにもないから、とりあえずは見てもらおうと思って。
ぎこちないでしょ?
髪もよく見ると分かるでしょ?
でも、春海お姉ちゃんのことはちゃんと覚えているんだよ。
「どっ、どーいうこと…!?なんでそんなことになってんの…!?」
そんなこと、って。
そこまで憐れかなあ、私。
私の姿って見てられないくらい惨めなのかなあ。
これでも毎日毎日、一生懸命なんだよ。
みんなのサポートがないと生きていけないから、いつもいつも感謝する日々でね。
「変だと思った。入院にしては長すぎだしお母さんとお父さんに聞いても何も教えてくれないし…!!だから来てみれば…、ねえ、ちゃんと話してよなゆ!!!」
病室内にて、私に迫りくる春海お姉ちゃんの肩を押さえた斑鳩 泰斗。
リハビリへは諸事情で遅れることを佐藤先生に伝えて、こうして部屋に戻ってきた。