65リットルよりも、笑って。
「んー、胡桃先生以外ならへーきかも」
「……ほぼ全員が平気ってことだろそれ」
美子ちゃん、いるでしょ。
私も気づいたのは本当に最近で、彼女の隠しスキルには驚かされた。
美子ちゃんは泰斗くんのことが好き。
でも一歩下がって見守ってくれてるの、私のために。
そして自分が惚れた人の笑顔のためにも。
あんなに素敵で優しい女性は、いないよ。
「俺はおまえが夢中だったゲームのキャラに対しても…嫌だけどな」
「ええっ、それは気持ち悪いってさすがに!ゲームだよ?2次元なんだよ?」
「………気持ち悪いってなんだよ」
「ああごめんごめん!落ち込まないで?」
自分だけが幸せにしたくて自分だけのものにしたくて、っていうのが「恋」だというなら。
私が抱いている気持ちはたぶん、そのレベルじゃなく、もっともっと先なんだと思う。
奪うとか奪われるとか、そんな低レベルな争いはどうでもいい境地。
せめて言うならあなたの笑顔が私の笑顔になって、あなたの幸せが私の幸せになる。
これね、愛って、言うんだって───。