65リットルよりも、笑って。




「んー、胡桃先生以外ならへーきかも」


「……ほぼ全員が平気ってことだろそれ」



美子ちゃん、いるでしょ。

私も気づいたのは本当に最近で、彼女の隠しスキルには驚かされた。


美子ちゃんは泰斗くんのことが好き。


でも一歩下がって見守ってくれてるの、私のために。

そして自分が惚れた人の笑顔のためにも。


あんなに素敵で優しい女性は、いないよ。



「俺はおまえが夢中だったゲームのキャラに対しても…嫌だけどな」


「ええっ、それは気持ち悪いってさすがに!ゲームだよ?2次元なんだよ?」


「………気持ち悪いってなんだよ」


「ああごめんごめん!落ち込まないで?」



自分だけが幸せにしたくて自分だけのものにしたくて、っていうのが「恋」だというなら。

私が抱いている気持ちはたぶん、そのレベルじゃなく、もっともっと先なんだと思う。


奪うとか奪われるとか、そんな低レベルな争いはどうでもいい境地。


せめて言うならあなたの笑顔が私の笑顔になって、あなたの幸せが私の幸せになる。



これね、愛って、言うんだって───。



< 202 / 253 >

この作品をシェア

pagetop