65リットルよりも、笑って。
「…へへ。そりゃ、私もう18歳だもん」
「…そう…、よね、もうそんなに経つのね」
「…そっちは逆に小さくなったね。ずっと…心配してたんだよー」
いつもどおり笑うことで精いっぱいだった。
どこかで死んだのかとも思っていた。
もしかすると私を迎えにくる寸前で事故にでも遭ったんじゃないかって。
そんなふうに考えるようにして耐え抜いていた、幼少期。
「お母さんは元気よ。いろいろあるけれど……元気に暮らしているわ」
「…そっかあ」
「なゆのこと、忘れたことなんかなかった。…お母さんバカだからお金関係で少しトラブってしまって、あのときはなゆを親戚に預けるしかなかったの」
「そっ、かあ…」
そっかあ、そっかあ。
繰り返す私に、ハッと彼女が息を飲む。
ポタリポタリと床に垂れる涙と、「そっかあ」と言って笑いつづける娘。