65リットルよりも、笑って。




好きなことって、なんだ。
残った時間をどう過ごすのが正解だっていうの。

来年の今日、私はこの世界に居ないなんて。


治療だ。
それしかない。


決まっている時間のなか、ただ命を繋ぐために足掻いてもがくの。



「ガンって…、イメージしてたのとぜんぜん違うし」



きっと家に帰っても頭を抱えている。

でも病院にいるよりは気分を軽くさせてあげられるかと思って、おばさんには帰宅してもらった。


私なら大丈夫、私はへーき。

たぶんそれって、自分に言い聞かせてんだけど。



「末期症状にはなりなくないなあ…」



運動障害だって、手足の麻痺だって、失語だって。
失禁とまで書いてある。

自分でトイレも行けなくなって、だれかの手助けナシでは完全に生きることができなくなるんだ。


調べれば調べるほど、これは立派な病気なんだと思い知らされる。


それが近い未来の自分に当てはまっていくなんて、やっぱり信じられるわけないじゃん。



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