65リットルよりも、笑って。
多大すぎる迷惑をかけてしまった。
治療費ってめちゃくちゃ高いだろうし、入院費もあるし、リハビリに検査に薬代。
1年以内に死ぬことが分かっている上で、それでもお金をかけることに意味なんかあるのかな。
だって結局は死ぬんだから。
最後は、助からないんだから。
「…なにその顔」
同情?
可哀想って思った?
18歳、普通ならこれからの未来が無限大にある歳で。
脳に爆弾を抱えて、1年以内には爆発することが決まっている女を。
「でも先生…ごめん。余計な仕事ばかり増やしちゃってね」
こんなの親戚たちにとって厄介払いのようなものだ。
こちらで看ることはできないので、あとはもうお医者さんたちお願いします。
お金は払いますので、的な。
そりゃもう医者は文句なんか言えないよね。
「…おまえは謝らなくていいとこで謝るんだな」
「え…?あっ、ちょ…!………ほんっと性格どーかしてる」
私が手にしていたペットボトル。
横奪されたと思ったら、断りもなく飲んだ担当医。