65リットルよりも、笑って。
その強引すぎる動きに、せめて私のぶんまで八つ当たりしてくれたのかなって、そんなことを思ったら怒る気力さえ失せた。
「飲みすぎは身体に良くない」とか言ってますけど、渡してきたのそっちじゃんか。
「格好つけてるところ申し訳ないんだけど。…それ、私と間接キスになってるよ」
「っ!!」
わっ、真っっ赤。
例えるなら完熟したトマトってくらい。
無愛想人間のこんな顔までセットだなんて、ちょっぴり得した気分かも……とか言って。
「あれ?照れちゃったの?かっわいー」
「…うるせえ」
「耳すごいことになってるよ?あっ、うそうそ、首まで真っ赤っか~」
からかうぶんだけ不服そうな顔になりながらも、赤みはどんどん増していく。
顔を背けつつ量の減ったペットボトルを押し戻してきた。
「これで私がまた飲めば、何回も間接キスすることになるけど…大丈夫そ?」
「…俺はカウントしてない」
「あっそう?じゃあ私もしなーい」