65リットルよりも、笑って。




「私はどーせ死ぬし、薬でどうにか持ちこたえたところで最終的には自分で何もできなくなるわけだし?ちょっとさ…、ほんのちょっとだよ…?それ、キツいかもって思っちゃったんだってば」



それだけ、本当にそれだけだよ。
病気なの、これだって症状のひとつでしょ。

感情的になって性格が変わって、みんなに迷惑をかけまくる。


仕事として医者たちはやってくれているだけで、家に帰ったらみんな揃って私なんか早く死んじゃえって思っているのかもしれないね。


間宮さんも渡会先生も、……あなたも。



「…もー、やだ。先生。私どんどん嫌な女になってくじゃんか」



したくてしているわけじゃない。
やりたくてやっている、わけじゃない。

お願い先生、それだけは分かってやって。



「っ!…なに、」



布団がガバッと取られる。

見下ろしてくるそいつは怒っているのか、悲しんでいるのか、よく分からない顔をしていた。


ただ、そっと、ぎこちなく、私の頬に伸びてくる手。



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