家族に虐げられた令嬢は王子様に見初められる
ソフィアはやっとのことでイザベラの横にたち、木にむず美つけられているハンモックの紐を確認した。
人が乗ってもいいように頑丈に結ばれているのは確かだ。

「だからほら、ソフィアの力が必要なんだってば」
木の前に呆然として立ってるソフィアの肩をイザベラが叩く。

イザベラのツリ目は目尻が下がって、なにかを面白がっているような、なにかを期待しているような視線をソフィアへ向けている。
こういう目で見られたとき、ソフィアはそれを拒否できなくなってしまう。

1度イザベラがこういう目をしているときに拒否したことがあるけれど、その後3日間口を聞いてくれなかったからだ。
イザベラは1度へそを曲げえるとその後の対応が難しいことを、8歳のソフィアはすでに学んでいた。

「早くしてよ」
イザベラに腕を掴まれて催促されたソフィアは一瞬ビクリを身体を震わせて、そして自分の右手を木へと近づけた。
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