天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~


――三年後。

 俺の嫁は、想像以上にやり手だったようだ。

 侮っていたなどという失礼極まりない気持ちは微塵もない。出会った時から内に秘めた強さと溢れるような精気、そしてなにより神々しいまでの可愛さ。

 華蓮に惹かれた理由は、一目惚れだ。顔立ちがあまりにも可愛いから、華蓮の本当の魅力が隠れてしまっていたのかもしれない。
 彼女は、とんでもない女性だった。

 純真無垢で、天真爛漫。無邪気でちょっぴりお馬鹿なところも可愛かった。

 子を産むと女性は変わるというが、正直ここまでかと。いや、悪い意味で変わったのではなく、彼女の内に秘めた強さが表出したというべきか。

 でも、まさか、こんな風に変わるとは思ってもみなかった。

「えい、やあ!」

 後宮内に威勢の良い掛け声が響く。

 練兵場のような広場で、数十人の少女たちが槍の稽古に明け暮れている。

 静まり返っていた後宮はとても賑やかとなり、多くの年若い女性たちで溢れていた。
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