天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~
娘々は皇后として自分のできる精一杯のことをしているようです。

 立派になられましたよね。あのお転婆で天真爛漫だった女の子が、このように変わられるとは、立場が人を作るといいますけれど、まさにその典型例でございます。

 とはいえ、娘々の口癖は『私なんて……』というのが気になります。

 世の女性達が羨むような美貌を持っているのに、秀でた能力がなにもないことを憂いているのです。おかしいでしょう?

 教育によって国を支えるという考えになったのは、自身の能力に対する劣等感が影響しているのかもしれません。

 賢さと強さ、全てを備えている大家は、他人に任せるなんて考えもしないでしょう。自分の能力で国を発展させる力があるのですから。

 まあ、年老いて後進に任せる必要が出てきたなら別ですが、おそらく娘々のように後宮を使って女性を育てるという案は考えつかなかったでしょうね。

 娘々だからこそ、考えついたことであり、娘々にしかできない後宮の在り方です。

 でも大家も変わっているのですよ。
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