教授の恋愛
「先生…一緒に頑張りませんか?俺、諦めきれません」


木下が俺の目をしっかり見ながら言った。


たしかに…自信はなくなったが、舞岡さんが好きだという気持ちは簡単に捨て切れない。


「そうだな…。俺も諦めきれない。舞岡さんのこと大好きだし…」


一度加速した恋心は止められない。

とりあえず…舞岡さんがどんな人と仲良くしているのかを聞けて、むしろよかったのかもしれない。

周囲の環境を知ることでどうやって動くべきかがわかる。


「舞岡さんの気持ちも松田の気持ちも気になりますよね…」


木下が爆睡中の舞岡さんのほっぺたにそっと触れた。
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