教授の恋愛
どうしたんだ?

俺昨日なんかしたか…?


「おはよう!もうみんな集まってるぞ!」


二人の背中を押した。


小野さんが舞岡さんの手を引いて走っていった。


小野さんに腕をつかまれてかけていく舞岡さんの顔は笑顔に戻っている。



全くわかんねぇ…。

いつも俺を見つけたら真っ先にかけてきてくれてただろう?

『先生ー!』ってかわいい笑顔で…。



もやもやした気持ちのまま、俺も二人のあとに続いて食堂に向かった。


廊下には微かに舞岡さんの香水の香りが残っている。


甘酸っぱい…まるで俺の気持ちのような香りが鼻をくすぐる。
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