教授の恋愛
一瞬耳を疑った。



ゆみって…。

舞岡さんと同じ名前…。

土井さんが…舞岡さんに見える…。


俺はついうっかり土井さんを見つめてしまった。



「あら?智哉どうしたの?」

「い、いや、なんでもない…」



額から出てきた変な汗をあわてて拭った。



舞岡さんを思い出して改めて感じた。



俺は本気で舞岡さんが好きなんだ、と…。




舞岡さんへの想いを胸に、一時間近く四人で喋った。



正直、俺は上の空。



ほらな、やっぱり見合いなんかするべきじゃないだろ…。



俺の頭には常に舞岡さんがいるのだから。
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