新そよ風に乗って ⑧ 〜慕情〜
俺の下って、 どういうこと?
「会計士そのものも、 いずれ外部委託も辞めたいと思っている。 会社側としては、 その為にも会計士のライセンスを、 社内の人材に取ってもらいたいとも思っている。 特に、 坂本や中原にはそう願いたい。 だが、 いざそうなった時に、 周りはやって当たり前、 出来て当たり前の風潮が、 ついてまわって来るのも事実。 その時に、 ライセンスは持っていても、 管理職としては……と、 俺は坂本や中原に、 周りからそんな風に、 とやかく言われて欲しくない。 その時に備えて、 わきまえなければならない事もあるという事を、 知って欲しい」
「高橋さん……」
中原さんが、 何だか泣きそうな声で言いながら、 高橋さんの顔を見ていた。
「俺が、 坂本にどれだけの事を教えられるかは、 わからない。 それ以前に、 お前自身の努力も必要不可欠だ。。 だとしたら、 俺がニューヨークとボストンを兼任する事になった事で、 坂本にもボストンに来てもらって、 即戦力となってもらえたら、 俺としても心強い」
「そういう事ですか。 見放された訳じゃ……なかったんですね」
「当たり前だ。 だが、 日本にせっかく帰って来られると思っていたんだったら、 それは悪かったと思う」
「いえ、 それはないです」
「これは、 坂本にとってもチャンスだと思う。 中原も今年試験を受けられるのだったら、 会計士の試験を受けてほしい。 少し、 試験の内容も緩和されてきているらしいから。 だから、 坂本にも頑張って欲しい。 承諾してもらえるか?」
「まだ、 本意ではないですが……一応、 お受けします。 でも……」
「何だ?」
「そうしたら、 俺の代わりに誰がここに来るんですか?」
あっ……そうだ!
そうよ! 高橋さんの代わりが坂本さんだったのに、 その坂本さんがボストンに行く事になってしまった今、 誰がここに来るの?
同じことを思ったのか、 中原さんと目が合い、 その視線をほぼ同時に高橋さんに戻した。
「それは、 まだ言えないが……取り敢えず、 坂本はオランダの荷物をどうするか。 そのままボストンに送るのか、 どうするかを総務と相談して来てくれ。 それと、 今日はもうそれが終わったら、 帰っていいから」
「はい。 お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様」
「会計士そのものも、 いずれ外部委託も辞めたいと思っている。 会社側としては、 その為にも会計士のライセンスを、 社内の人材に取ってもらいたいとも思っている。 特に、 坂本や中原にはそう願いたい。 だが、 いざそうなった時に、 周りはやって当たり前、 出来て当たり前の風潮が、 ついてまわって来るのも事実。 その時に、 ライセンスは持っていても、 管理職としては……と、 俺は坂本や中原に、 周りからそんな風に、 とやかく言われて欲しくない。 その時に備えて、 わきまえなければならない事もあるという事を、 知って欲しい」
「高橋さん……」
中原さんが、 何だか泣きそうな声で言いながら、 高橋さんの顔を見ていた。
「俺が、 坂本にどれだけの事を教えられるかは、 わからない。 それ以前に、 お前自身の努力も必要不可欠だ。。 だとしたら、 俺がニューヨークとボストンを兼任する事になった事で、 坂本にもボストンに来てもらって、 即戦力となってもらえたら、 俺としても心強い」
「そういう事ですか。 見放された訳じゃ……なかったんですね」
「当たり前だ。 だが、 日本にせっかく帰って来られると思っていたんだったら、 それは悪かったと思う」
「いえ、 それはないです」
「これは、 坂本にとってもチャンスだと思う。 中原も今年試験を受けられるのだったら、 会計士の試験を受けてほしい。 少し、 試験の内容も緩和されてきているらしいから。 だから、 坂本にも頑張って欲しい。 承諾してもらえるか?」
「まだ、 本意ではないですが……一応、 お受けします。 でも……」
「何だ?」
「そうしたら、 俺の代わりに誰がここに来るんですか?」
あっ……そうだ!
そうよ! 高橋さんの代わりが坂本さんだったのに、 その坂本さんがボストンに行く事になってしまった今、 誰がここに来るの?
同じことを思ったのか、 中原さんと目が合い、 その視線をほぼ同時に高橋さんに戻した。
「それは、 まだ言えないが……取り敢えず、 坂本はオランダの荷物をどうするか。 そのままボストンに送るのか、 どうするかを総務と相談して来てくれ。 それと、 今日はもうそれが終わったら、 帰っていいから」
「はい。 お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様」