冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
あたしの名前は、西園寺 マリア。
国の資産と同じ資産を持つ、西園寺グループの会長をしている父と、西園寺グループ内のマネージャーをしている母と、西園寺グループのアパレルのクリスティーナ、EST、マルティナの3店舗のマネージャーをしているお姉様の4人家族。
あたしは、父が全額投資した、西園寺学園の中等部に通う、13歳。
理事長はあたしの叔父。
あたしが、理事長の姪ってことは、みんなが知ってる。
西園寺学園に入るには、学もいるけど、お金がかなりかかる。
だから、どちらも満たしている子じゃないと、入れないシステムになっている。
でも、西園寺というブランドが欲しくて、受験生が絶えなければ、裏口入学も絶えない。
裏口入学は、今まで成功した人は居ない。
幼稚園の入園試験は、ペーパーテストとお着替えテスト。
ペーパーテストは、足し算と引き算。
お着替えは、制服から体操着になること。
お金の面で言えば、入学金20万、入学準備金20万ってな感じかな。
遠足は、バスに乗って行く時は、近場。
幼稚園の修学旅行は、夢の国7泊8日。
ホテルは、夢の国のホテル。
卒園パーティーは、夢の国に3泊4日で、毎夜、夢の国のホテルで、宴が開かれる。
小学校の修学旅行は、グアム7泊8日。
ホテルは、リゾートホテル。
卒業旅行は、NY3泊4日(親同伴OK!)。
中学と高校の修学旅行は、フランス8泊9日。
ホテルは、エッフェル塔が見える高級ホテルとモン・サン・ミシェルが見える高級ホテル。
卒業旅行は、イタリア3泊4日(親同伴OK!)。
遠足でも、遠出の時は、海外に行くくらいのお金のかかる学校…。
そんな学校だから、そこら中から「ご機嫌よう。」が聞こえてくる(あたしは使わないけど。)。
それに、お嬢様達が遊ぶのは、高級店ばかりじゃないのよ。
確かに、中学から、高級cafeが何軒も並ぶ、cafe通りがあったり、高級レストランが並ぶ、レストラン街があったり、秘密の花園があったり、学園の中だけで遊べるようになっているけど、ほとんどの子が、学園外で遊んでるの。
あたしも今日は、学園の友達と、学園外で遊ぶ約束をしているから出かけるのよ。
だから、その準備中ってこと。
「マリアお嬢様、今日は、どのような感じになさいますか?」
鏡の前で、そう言ってくるのは、ヘアメ担当のみき。
「そうね…。
今日は、外を歩くから、UPにして欲しいわ。」
「かしこまりました。」
みきが、髪に水を霧吹きをし、これからヘアメに入るってところで、部屋の扉が、コンコンとノックされた。
「マリアさん、ちょっといいかしら?」
来たのは、15歳離れた姉の美和。
「お姉様!」
あたしは、姉のことが好きで、尊敬している。
すかさず、あたしは扉のすぐ近くにいた、山辺(♀)に言った。
「山辺、扉を開けなさい。」
「はい。」
「お姉様、どうなさったの?」
「今日、お友達と遊ぶのでしょ?
あたくしが、ヘアメして差し上げますわ。」
「いいのですか?」
「ええ。」
「お願いします。」
「分かったわ。」
お姉様は、さささぁっと、今の髪を解き、新しく髪を結い始めた。
お姉様が、作ってくれた髪型は、後ろ髪の生え際に、花を3つ作ってくれた。
「わー可愛いーっ!」
「でしょ?」
「今日のメイクとお洋服にお似合いだわ。
お姉様、ありがとうございます。」
「いいんですのよ。
それと、これ。
お小遣い。」
「こんなに?」
「お友達が支払いに困った時に、お使いになって。
いい?
お金は、人を助ける時に使うんですよ。
決して、貸してはいけません。
分かりましたか?」
「はい。」
「パパとママも準備してるみたいだから、お出かけする前に、もらってらっしゃい。」
「はい。」
あたしは、パパとママのとこに行った。
「パパ、ママ。」
あたしは、ママから20万、パパからは30万もらった。
「行って来まーす!」
あたしは、噴水の前に駐車している車に近付いた。
近付くと、運転手の今川(♀)が車を降り、車の戸を開けた。
あたしは、車に乗り、運転手も乗った。
「マリア様、本日はどちらまで?」
「白龍公園よ。」
「かしこまりました。」
白龍公園に着くと、周りから視線を感じた。
「(やっぱり、目立つよね…。)」
あたしの今日の車は、ロールスロイス。
公園に似合わない車…。
あたしは、ささっと降りて待ち合わせの場所に向かった。
待ち合わせ場所に近付くと、ゴスロリの女の子が、何人かの男の人に絡まれていた。
あたしは、「(助けなきゃ!)」と思って、近付こうとしたら、肩まである赤髪にゆるふわパーマがかかっている、男の子に止められた。
「止めときなよ。
君が行ったところで、人質が増えるだけ。」
「そんな…。
どうすれば…。
警察…?」
「君、名前は?」
「いきなり、名前教えろと言われても、教えません。」
「いい?
君よりぼくは強い。
君が行ったところで、さっきも言ったけど、人質が増えるだけ。
名前の名を教えてくれたら、あの子を助けてあげるけど?
どうする?」
「…西園寺 マリア。」
「マリアね。
覚えた。
マリアはここにいて。」
そう言って、赤髪の男の子は、ゴスロリの子に近付いた。
そして、そこに居た男の人達を一瞬で倒した。
「すごっ!!」
声がつい出てしまった。
だけど、その男の子は、ささっと消えて、どこを探しても居なかった…。
ゴスロリの子は、今日、遊ぶ約束した友達の1人。
「ヤエ!
大丈夫?!」
「ええ。
大丈夫ですわ。」
ゴスロリの子は、四ノ宮(しのみや)ヤエ。
彼女とは、幼稚園の時から仲良しの子なの。
ヤエは、あたし達のことを“さん”付けで呼んで、敬語で話して、自分のこと“わたくし”と呼ぶの。
「マリアさんが来てくれて、助かりましたわ。
ありがとうございます。」
「あたしは何も…。
助けてくれたのは、赤髪の男の子で…。」
「そんな方いらっしゃいませんよ?
わたくしが見たのは、マリアさんが、警察の方を呼んで下さって、警察が来たのを見て、逃げて行ったんですのよ?」
「(えっ…。)
(あたしが見たのと違う…。)
(どうなっているの?)」
そこに来たのは、綺麗なワンピースを着た、城ヶ崎(じょうがさき)ミカ。
「お待たせ〜!
2人とも早いわねぇ。
私の時計で、待ち合わせ時間まで、30分あるよ?」
ミカは、みんなのこと“ちゃん”付けで呼んで自分のことを”私“と呼ぶの。
ミカとは、ヤエと同じで、幼稚園からの友達。
「そう言う、ミカだって早いじゃん。」
「待たせちゃ悪いと思って…。」
「あたしも、そう思って早く来たのよ。」
「わたくしもですわ。」
「みんな、考えることは一緒なのね。」
3人でクスクス笑っていると、一ノ瀬(いちのせ)ヒロが来た。
「遅れた?」
「大丈夫ですわ。
まだ、ユカさんが来ていませんもの。」
「良かったぁ…!」
「ヒロさん、何かありましたの?」
「事故よ、事故。
子供と自動車の。」
「えっ?!
ヒロちゃん、子ども大丈夫だったの?!」
「警察と救急車が早く来たから、大丈夫だと思う。」
「それなら、無事そうね。
良かった…。」
ヒロは、あたし達のこと呼び捨てで、自分のこと”ワタシ“と呼ぶ、幼稚園からの友達なの。
そこに、八雲(やくも)ユカが来た。
「皆様、お待たせしてしまって、申し訳ございません。」
ユカは、中学からの友達で、みんなのことを“様”付けで呼んで敬語で話して、自分のことは”わたし“と呼ぶの。
「とりあえず、どこに行く?
あたし、喉乾いちゃった…。」
「じゃあ、cafe行かない?」
「いいねぇ。
どこがいいかなぁ?」
「決まらないようなら、私が決めていい?」
「ワタシはいいよ。」
「あたしも」
「わたくしも」
「わたしも」
「じゃあ、決まり!
そのお店、この近くだから。」
「ミカ、なんて言うお店?」
「ARIAよ。」
「ARIA?!」
「マリアちゃん、知ってるの?」
「うん。
西園寺グループが出したcafeなの。」
「そうなの?!
通りで、私たちの好きなジュースがそろってるわけだ…。」
「従姉妹が、定職に就かなくて、パパに相談してきたの。
で、従姉妹がcafeならするってことで、作られたんだけど…。
その従姉妹何もしなくて、内装も外装も何もかも、あたしが決めたの。
今は、お飾り店長してるけど、態度が悪くて…。
クビにしようかって話も出ててるんだよね…。」
「クビになったら、誰がするんですの?」
「話に上がってるのは、あたし。
内装も外装も何もかもしたから、みんなの評価が高くて…。」
「なるほどね…。
でも、中学生って働けるの?」
「問題はそこ。
でも、家の手伝いってことで、許されそう。」
「なるほどね。
中学生店長ってかっこいい。
マリアちゃん、頑張ってね。」
「ありがとう。
ミカ。
みんな。」
なんて話してたら、ARIAに着いた。
「えっ、これ外装なの?」
「そう。
森の中にあるcafeをイメージしたの。」
「すごいですわ。
わたくし、この外装気に入りましたわ。」
「ありがとう。
内装もすごいのよ。」
「内装、早く見たいですわ。」
「すごい並んでて、人気なんだね。」
「お陰様で。
人気店になったの。」
「あっ、順番が来ましたわ。」
お店に入った、あたし達。
そこには、中世ヨーロッパ…マリーアントワネットが居そうな雰囲気が広がっていた。
「凄いですわ!
マリアさん。
あの外装から、この内装…。
とても、素敵ですわ。」
「ありがとう。
ヤエ。」
あたし達は、店員さんに案内してもらい、席に着いた。
「どの人が店長なの?」
「カウンターで、コーヒー飲んでる、ぽちゃっとした人。」
「あー、あの偉そうな人ね…。」
「そう。
あんな人放っておいて、メニュー見ましょうよ。
メニューも拘ってるから。」
「楽しみですわ。」
店員さんが、メニューを持って来た。
メニューは、表紙に不思議の国アリスが、森の中に入っていくのを、ドライフラワーとかで飾られていたちょっと大きなメニュー表だった。
「なんて素敵なのでしょう。
本当に色んなとこが素敵ですわ。」
「褒めてくれてありがとう。
じゃあ、メニューを見て決めましょ。」
「そうですわね。」
あたし達は、じっくりメニューを見た。
メニューが決まり、店員さんを呼んだ。
「あたし、ラズベリーパイとシャンメリー。」
「私は、リンゴジュースとアップルパイ。」
「わたくしは、シャンメリーと激辛カツサンド。」
「ワタシは、抹茶と生菓子3種盛りとカツサンド。」
「わたし、アールグレイのアイスとカツサンドをお願いします。」
注文を聞くと、店員さんは下がった。
「ドリンクも食事も美味しそうですわね。」
「美味しそうではなくて、本当に美味しいの。」
「ミカさんは、1度来られてるんですものね。
シャンメリーがあるとは、思いもしませんでしたわ。」
「でしょ?
あたしが考えたんだもの。」
そうこうしてたら、料理と飲み物が届いた。
店員があたしに耳打ちしてきた。
「分かったわ。
どの席?」
あたしは、ため息をつき、みんなに「ちょっと行って来る。」と言って、席を外した。
「お客さま、どうされましたか?」
「どうしたもこうしたもねぇよ。
この店員が料理を雑に持ってきて、料理は溢(こぼ)れるし、謝りもしない。」
「大変、申し訳ございませんでした。
お料理はすぐに新しいものと交換させていただきます。
お召し物には汚れはございませんか?」
「服は大丈夫。」
「では、お料理を持って参ります。
追加で、デザートなどをご注文がございましたら、お声がけください。
サービスさせていただきます。」
そう言って下がった。
「お姉ちゃんは、何もしないで。
お姉ちゃんが動くと、このお店潰れちゃう!」
「なによ!!
自分の方が出来るって言いたいの?」
「商売するのにあたって、お客さまを怒らせるのは、1番やっちゃダメでしょ!!
それに、ここを建てたのは、あたしのパパよ?
外装も内装も何もかも、あたしがやったの。
それに、筆頭株主は、あたしよ?
クビにさせるようなことしないで!」
「筆頭株主が何のよ?
偉いわけ?」
「お姉ちゃんをクビにするくらいの権力はあるってこと!」
さっきのお客様があたしを呼んだ。
「いかがなされましたか?」
「お言葉に甘えてデザートを…。」
「かしこまりました。
どのデザートになさいますか?」
「これとこれをお願いします。
かしこまりました。」
あたしは、オーダーを通した後、お客様の席を見て、男性客を呼び出した。
すると、今日は、彼女の誕生日だったことを知った。
あたしは、すぐに、プレゼントの準備に取り掛かった。
あたしが作ったのは、カゴにクマのぬいぐるみを入れて、その周りをバルーンで囲ったもの。
すぐに、お客様のとこに行った。
「この度は、お誕生日にも関わらず、大変失礼しました。
これは、お店の方で準備させていただきました、プレゼントにございます。
気に入っていただければ、嬉しいのですが…。」
あたしは、クマを差し出した。
「デザートまでいただいたのに、プレゼントまで…。
今日は、最高の誕生日になりました。
来年も再来年も、ずーっと、彼ときます。」
「ありがとうございます。
お待ちしております。」
お客様は、満足して帰られた。
あたしは、みんなのとこに戻った。
「お待たせしたわ。
みんな、もう、お食事終わってるわよね?」
「マリア様、終わってませんよ。」
「そうよ。
マリアちゃん。」
「みんな待っててくれたの?!
ありがとう。」
「マリアさんがいないと、始まりませんもの。
マリアさんがいない間、カップやグラスお皿を見ていましたが、これも拘りですか?」
「ええ、そうよ。」
その後は、みんなでお食事をして、次にどこ行くか相談をした。
そして決まったのはイノン。
イノンまで歩くにしては、遠いので、ここから家が1番近いあたしが、リムジンを呼ぶことになった。
あたしが呼んだリムジンはすぐに来たので、みんなで、リムジンに乗って、イノンに向かった。
「イノンに着いたら、なにする?」
「何しましょう…?」
「ワタシがしたいこと言っていい?」
「ヒロがしたいこと?
なに?」
「映画見に行きたい。」
「映画?
今、いいのしてたっけ?
ヒロちゃん、なんていう映画?」
「異国の王子は彼女に夢中。」
「面白そう!!
あたし見に行きたい!!」
「わたくしも。」
「私も。」
「わたしもです。」
「じゃあ、行こうか!」
あたし達は、シネマに行った。
見たい映画は人気作で、もうちょっと遅かったら、4人で見れないとこだった。
「ねぇ、チケット買ったんだし、ポップコーンとか買わない?
私、チュロス食べたいの。
ジュースも欲しいし。」
「あたしもそう思ってたとこ。」
「じゃあ、みんなで行きましょ。
私、ジュース何にしようかな…。」
全員で、ポップコーン売り場に行った。
「ポップコーン量どれくらいなのでしょう?
皆様は、何にしますか?」
「ユカ、ポップコーンあったよ。」
「マリア様、本当ですか!」
「うん。
ここに書いてあるよ。」
「教えていただいて、ありがとうございます。」
「チュロスは…。
あった!
マリアちゃん、どっちにする?
大きいのか、ミニか。」
「あたしは、ミニかな…。」
「ミニか…。」
「ねぇ、ミカ。
これ良くない?
ミニのLLセット。」
「いいわね。
私、これにしよ。」
「あれ?
ユカ、ポップコーンは?」
「わたしには、量が多すぎまして…。」
「じゃあ、チュロスにする?」
「はい。」
ここで、ずっと悩んでいた、ヒロが…。
「ワタシ、決めた!!
すいませーん。
チュロスのLLセットと普通のチュロスとドリンクのコーラLL下さい。」
「あの…、LLセットにもドリンクが付いてるのですが…。」
「えっ…。
どのサイズが?」
「LLです。」
「じゃあ、LLのコーラをLLセットの飲み物に…。」
「かしこまりました。」
「ヒロさん、早いですわね。
わたくしも…。
チュロスのミニのLLセットを…。
ドリンクは、メロンソーダで…。」
「かしこまりました。」
「わたしもミニチュロスのLLセットで、飲み物は、ミルクティーでお願いします。」
「かしこまりました。」
「あたしも、ミニチュロスのLLセット!
飲み物は、氷なしのオレンジジュース。」
「かしこまりました。」
「私も、ミニチュロスLLセットで、飲み物はお茶で。」
「かしこまりました。」
それぞれの注文の品がきて、あたし達は、スクリーンに向かった。
映画が終わって、どこに行くか話し合って、ARIAに戻って、ディナーを食べることにした。
「ARIAまで、あたしのリムジンで行く?」
「私は、賛成!」
「ワタシも。」
「わたしもです。」
「わたくしも。」
あたしは、今川に電話した。
電話が終わり、車を待っていると、いきなり、空が真っ暗になった。
真っ暗になったことに、あたし達は驚き、口々に何が起こったのかを、パニックになりながら言った。
何を叫んでも、真っ暗から変わらない空…。
真っ暗にだんだん慣れていくと、次は、目も開けられないくらいの光があたし達を包んだ。
国の資産と同じ資産を持つ、西園寺グループの会長をしている父と、西園寺グループ内のマネージャーをしている母と、西園寺グループのアパレルのクリスティーナ、EST、マルティナの3店舗のマネージャーをしているお姉様の4人家族。
あたしは、父が全額投資した、西園寺学園の中等部に通う、13歳。
理事長はあたしの叔父。
あたしが、理事長の姪ってことは、みんなが知ってる。
西園寺学園に入るには、学もいるけど、お金がかなりかかる。
だから、どちらも満たしている子じゃないと、入れないシステムになっている。
でも、西園寺というブランドが欲しくて、受験生が絶えなければ、裏口入学も絶えない。
裏口入学は、今まで成功した人は居ない。
幼稚園の入園試験は、ペーパーテストとお着替えテスト。
ペーパーテストは、足し算と引き算。
お着替えは、制服から体操着になること。
お金の面で言えば、入学金20万、入学準備金20万ってな感じかな。
遠足は、バスに乗って行く時は、近場。
幼稚園の修学旅行は、夢の国7泊8日。
ホテルは、夢の国のホテル。
卒園パーティーは、夢の国に3泊4日で、毎夜、夢の国のホテルで、宴が開かれる。
小学校の修学旅行は、グアム7泊8日。
ホテルは、リゾートホテル。
卒業旅行は、NY3泊4日(親同伴OK!)。
中学と高校の修学旅行は、フランス8泊9日。
ホテルは、エッフェル塔が見える高級ホテルとモン・サン・ミシェルが見える高級ホテル。
卒業旅行は、イタリア3泊4日(親同伴OK!)。
遠足でも、遠出の時は、海外に行くくらいのお金のかかる学校…。
そんな学校だから、そこら中から「ご機嫌よう。」が聞こえてくる(あたしは使わないけど。)。
それに、お嬢様達が遊ぶのは、高級店ばかりじゃないのよ。
確かに、中学から、高級cafeが何軒も並ぶ、cafe通りがあったり、高級レストランが並ぶ、レストラン街があったり、秘密の花園があったり、学園の中だけで遊べるようになっているけど、ほとんどの子が、学園外で遊んでるの。
あたしも今日は、学園の友達と、学園外で遊ぶ約束をしているから出かけるのよ。
だから、その準備中ってこと。
「マリアお嬢様、今日は、どのような感じになさいますか?」
鏡の前で、そう言ってくるのは、ヘアメ担当のみき。
「そうね…。
今日は、外を歩くから、UPにして欲しいわ。」
「かしこまりました。」
みきが、髪に水を霧吹きをし、これからヘアメに入るってところで、部屋の扉が、コンコンとノックされた。
「マリアさん、ちょっといいかしら?」
来たのは、15歳離れた姉の美和。
「お姉様!」
あたしは、姉のことが好きで、尊敬している。
すかさず、あたしは扉のすぐ近くにいた、山辺(♀)に言った。
「山辺、扉を開けなさい。」
「はい。」
「お姉様、どうなさったの?」
「今日、お友達と遊ぶのでしょ?
あたくしが、ヘアメして差し上げますわ。」
「いいのですか?」
「ええ。」
「お願いします。」
「分かったわ。」
お姉様は、さささぁっと、今の髪を解き、新しく髪を結い始めた。
お姉様が、作ってくれた髪型は、後ろ髪の生え際に、花を3つ作ってくれた。
「わー可愛いーっ!」
「でしょ?」
「今日のメイクとお洋服にお似合いだわ。
お姉様、ありがとうございます。」
「いいんですのよ。
それと、これ。
お小遣い。」
「こんなに?」
「お友達が支払いに困った時に、お使いになって。
いい?
お金は、人を助ける時に使うんですよ。
決して、貸してはいけません。
分かりましたか?」
「はい。」
「パパとママも準備してるみたいだから、お出かけする前に、もらってらっしゃい。」
「はい。」
あたしは、パパとママのとこに行った。
「パパ、ママ。」
あたしは、ママから20万、パパからは30万もらった。
「行って来まーす!」
あたしは、噴水の前に駐車している車に近付いた。
近付くと、運転手の今川(♀)が車を降り、車の戸を開けた。
あたしは、車に乗り、運転手も乗った。
「マリア様、本日はどちらまで?」
「白龍公園よ。」
「かしこまりました。」
白龍公園に着くと、周りから視線を感じた。
「(やっぱり、目立つよね…。)」
あたしの今日の車は、ロールスロイス。
公園に似合わない車…。
あたしは、ささっと降りて待ち合わせの場所に向かった。
待ち合わせ場所に近付くと、ゴスロリの女の子が、何人かの男の人に絡まれていた。
あたしは、「(助けなきゃ!)」と思って、近付こうとしたら、肩まである赤髪にゆるふわパーマがかかっている、男の子に止められた。
「止めときなよ。
君が行ったところで、人質が増えるだけ。」
「そんな…。
どうすれば…。
警察…?」
「君、名前は?」
「いきなり、名前教えろと言われても、教えません。」
「いい?
君よりぼくは強い。
君が行ったところで、さっきも言ったけど、人質が増えるだけ。
名前の名を教えてくれたら、あの子を助けてあげるけど?
どうする?」
「…西園寺 マリア。」
「マリアね。
覚えた。
マリアはここにいて。」
そう言って、赤髪の男の子は、ゴスロリの子に近付いた。
そして、そこに居た男の人達を一瞬で倒した。
「すごっ!!」
声がつい出てしまった。
だけど、その男の子は、ささっと消えて、どこを探しても居なかった…。
ゴスロリの子は、今日、遊ぶ約束した友達の1人。
「ヤエ!
大丈夫?!」
「ええ。
大丈夫ですわ。」
ゴスロリの子は、四ノ宮(しのみや)ヤエ。
彼女とは、幼稚園の時から仲良しの子なの。
ヤエは、あたし達のことを“さん”付けで呼んで、敬語で話して、自分のこと“わたくし”と呼ぶの。
「マリアさんが来てくれて、助かりましたわ。
ありがとうございます。」
「あたしは何も…。
助けてくれたのは、赤髪の男の子で…。」
「そんな方いらっしゃいませんよ?
わたくしが見たのは、マリアさんが、警察の方を呼んで下さって、警察が来たのを見て、逃げて行ったんですのよ?」
「(えっ…。)
(あたしが見たのと違う…。)
(どうなっているの?)」
そこに来たのは、綺麗なワンピースを着た、城ヶ崎(じょうがさき)ミカ。
「お待たせ〜!
2人とも早いわねぇ。
私の時計で、待ち合わせ時間まで、30分あるよ?」
ミカは、みんなのこと“ちゃん”付けで呼んで自分のことを”私“と呼ぶの。
ミカとは、ヤエと同じで、幼稚園からの友達。
「そう言う、ミカだって早いじゃん。」
「待たせちゃ悪いと思って…。」
「あたしも、そう思って早く来たのよ。」
「わたくしもですわ。」
「みんな、考えることは一緒なのね。」
3人でクスクス笑っていると、一ノ瀬(いちのせ)ヒロが来た。
「遅れた?」
「大丈夫ですわ。
まだ、ユカさんが来ていませんもの。」
「良かったぁ…!」
「ヒロさん、何かありましたの?」
「事故よ、事故。
子供と自動車の。」
「えっ?!
ヒロちゃん、子ども大丈夫だったの?!」
「警察と救急車が早く来たから、大丈夫だと思う。」
「それなら、無事そうね。
良かった…。」
ヒロは、あたし達のこと呼び捨てで、自分のこと”ワタシ“と呼ぶ、幼稚園からの友達なの。
そこに、八雲(やくも)ユカが来た。
「皆様、お待たせしてしまって、申し訳ございません。」
ユカは、中学からの友達で、みんなのことを“様”付けで呼んで敬語で話して、自分のことは”わたし“と呼ぶの。
「とりあえず、どこに行く?
あたし、喉乾いちゃった…。」
「じゃあ、cafe行かない?」
「いいねぇ。
どこがいいかなぁ?」
「決まらないようなら、私が決めていい?」
「ワタシはいいよ。」
「あたしも」
「わたくしも」
「わたしも」
「じゃあ、決まり!
そのお店、この近くだから。」
「ミカ、なんて言うお店?」
「ARIAよ。」
「ARIA?!」
「マリアちゃん、知ってるの?」
「うん。
西園寺グループが出したcafeなの。」
「そうなの?!
通りで、私たちの好きなジュースがそろってるわけだ…。」
「従姉妹が、定職に就かなくて、パパに相談してきたの。
で、従姉妹がcafeならするってことで、作られたんだけど…。
その従姉妹何もしなくて、内装も外装も何もかも、あたしが決めたの。
今は、お飾り店長してるけど、態度が悪くて…。
クビにしようかって話も出ててるんだよね…。」
「クビになったら、誰がするんですの?」
「話に上がってるのは、あたし。
内装も外装も何もかもしたから、みんなの評価が高くて…。」
「なるほどね…。
でも、中学生って働けるの?」
「問題はそこ。
でも、家の手伝いってことで、許されそう。」
「なるほどね。
中学生店長ってかっこいい。
マリアちゃん、頑張ってね。」
「ありがとう。
ミカ。
みんな。」
なんて話してたら、ARIAに着いた。
「えっ、これ外装なの?」
「そう。
森の中にあるcafeをイメージしたの。」
「すごいですわ。
わたくし、この外装気に入りましたわ。」
「ありがとう。
内装もすごいのよ。」
「内装、早く見たいですわ。」
「すごい並んでて、人気なんだね。」
「お陰様で。
人気店になったの。」
「あっ、順番が来ましたわ。」
お店に入った、あたし達。
そこには、中世ヨーロッパ…マリーアントワネットが居そうな雰囲気が広がっていた。
「凄いですわ!
マリアさん。
あの外装から、この内装…。
とても、素敵ですわ。」
「ありがとう。
ヤエ。」
あたし達は、店員さんに案内してもらい、席に着いた。
「どの人が店長なの?」
「カウンターで、コーヒー飲んでる、ぽちゃっとした人。」
「あー、あの偉そうな人ね…。」
「そう。
あんな人放っておいて、メニュー見ましょうよ。
メニューも拘ってるから。」
「楽しみですわ。」
店員さんが、メニューを持って来た。
メニューは、表紙に不思議の国アリスが、森の中に入っていくのを、ドライフラワーとかで飾られていたちょっと大きなメニュー表だった。
「なんて素敵なのでしょう。
本当に色んなとこが素敵ですわ。」
「褒めてくれてありがとう。
じゃあ、メニューを見て決めましょ。」
「そうですわね。」
あたし達は、じっくりメニューを見た。
メニューが決まり、店員さんを呼んだ。
「あたし、ラズベリーパイとシャンメリー。」
「私は、リンゴジュースとアップルパイ。」
「わたくしは、シャンメリーと激辛カツサンド。」
「ワタシは、抹茶と生菓子3種盛りとカツサンド。」
「わたし、アールグレイのアイスとカツサンドをお願いします。」
注文を聞くと、店員さんは下がった。
「ドリンクも食事も美味しそうですわね。」
「美味しそうではなくて、本当に美味しいの。」
「ミカさんは、1度来られてるんですものね。
シャンメリーがあるとは、思いもしませんでしたわ。」
「でしょ?
あたしが考えたんだもの。」
そうこうしてたら、料理と飲み物が届いた。
店員があたしに耳打ちしてきた。
「分かったわ。
どの席?」
あたしは、ため息をつき、みんなに「ちょっと行って来る。」と言って、席を外した。
「お客さま、どうされましたか?」
「どうしたもこうしたもねぇよ。
この店員が料理を雑に持ってきて、料理は溢(こぼ)れるし、謝りもしない。」
「大変、申し訳ございませんでした。
お料理はすぐに新しいものと交換させていただきます。
お召し物には汚れはございませんか?」
「服は大丈夫。」
「では、お料理を持って参ります。
追加で、デザートなどをご注文がございましたら、お声がけください。
サービスさせていただきます。」
そう言って下がった。
「お姉ちゃんは、何もしないで。
お姉ちゃんが動くと、このお店潰れちゃう!」
「なによ!!
自分の方が出来るって言いたいの?」
「商売するのにあたって、お客さまを怒らせるのは、1番やっちゃダメでしょ!!
それに、ここを建てたのは、あたしのパパよ?
外装も内装も何もかも、あたしがやったの。
それに、筆頭株主は、あたしよ?
クビにさせるようなことしないで!」
「筆頭株主が何のよ?
偉いわけ?」
「お姉ちゃんをクビにするくらいの権力はあるってこと!」
さっきのお客様があたしを呼んだ。
「いかがなされましたか?」
「お言葉に甘えてデザートを…。」
「かしこまりました。
どのデザートになさいますか?」
「これとこれをお願いします。
かしこまりました。」
あたしは、オーダーを通した後、お客様の席を見て、男性客を呼び出した。
すると、今日は、彼女の誕生日だったことを知った。
あたしは、すぐに、プレゼントの準備に取り掛かった。
あたしが作ったのは、カゴにクマのぬいぐるみを入れて、その周りをバルーンで囲ったもの。
すぐに、お客様のとこに行った。
「この度は、お誕生日にも関わらず、大変失礼しました。
これは、お店の方で準備させていただきました、プレゼントにございます。
気に入っていただければ、嬉しいのですが…。」
あたしは、クマを差し出した。
「デザートまでいただいたのに、プレゼントまで…。
今日は、最高の誕生日になりました。
来年も再来年も、ずーっと、彼ときます。」
「ありがとうございます。
お待ちしております。」
お客様は、満足して帰られた。
あたしは、みんなのとこに戻った。
「お待たせしたわ。
みんな、もう、お食事終わってるわよね?」
「マリア様、終わってませんよ。」
「そうよ。
マリアちゃん。」
「みんな待っててくれたの?!
ありがとう。」
「マリアさんがいないと、始まりませんもの。
マリアさんがいない間、カップやグラスお皿を見ていましたが、これも拘りですか?」
「ええ、そうよ。」
その後は、みんなでお食事をして、次にどこ行くか相談をした。
そして決まったのはイノン。
イノンまで歩くにしては、遠いので、ここから家が1番近いあたしが、リムジンを呼ぶことになった。
あたしが呼んだリムジンはすぐに来たので、みんなで、リムジンに乗って、イノンに向かった。
「イノンに着いたら、なにする?」
「何しましょう…?」
「ワタシがしたいこと言っていい?」
「ヒロがしたいこと?
なに?」
「映画見に行きたい。」
「映画?
今、いいのしてたっけ?
ヒロちゃん、なんていう映画?」
「異国の王子は彼女に夢中。」
「面白そう!!
あたし見に行きたい!!」
「わたくしも。」
「私も。」
「わたしもです。」
「じゃあ、行こうか!」
あたし達は、シネマに行った。
見たい映画は人気作で、もうちょっと遅かったら、4人で見れないとこだった。
「ねぇ、チケット買ったんだし、ポップコーンとか買わない?
私、チュロス食べたいの。
ジュースも欲しいし。」
「あたしもそう思ってたとこ。」
「じゃあ、みんなで行きましょ。
私、ジュース何にしようかな…。」
全員で、ポップコーン売り場に行った。
「ポップコーン量どれくらいなのでしょう?
皆様は、何にしますか?」
「ユカ、ポップコーンあったよ。」
「マリア様、本当ですか!」
「うん。
ここに書いてあるよ。」
「教えていただいて、ありがとうございます。」
「チュロスは…。
あった!
マリアちゃん、どっちにする?
大きいのか、ミニか。」
「あたしは、ミニかな…。」
「ミニか…。」
「ねぇ、ミカ。
これ良くない?
ミニのLLセット。」
「いいわね。
私、これにしよ。」
「あれ?
ユカ、ポップコーンは?」
「わたしには、量が多すぎまして…。」
「じゃあ、チュロスにする?」
「はい。」
ここで、ずっと悩んでいた、ヒロが…。
「ワタシ、決めた!!
すいませーん。
チュロスのLLセットと普通のチュロスとドリンクのコーラLL下さい。」
「あの…、LLセットにもドリンクが付いてるのですが…。」
「えっ…。
どのサイズが?」
「LLです。」
「じゃあ、LLのコーラをLLセットの飲み物に…。」
「かしこまりました。」
「ヒロさん、早いですわね。
わたくしも…。
チュロスのミニのLLセットを…。
ドリンクは、メロンソーダで…。」
「かしこまりました。」
「わたしもミニチュロスのLLセットで、飲み物は、ミルクティーでお願いします。」
「かしこまりました。」
「あたしも、ミニチュロスのLLセット!
飲み物は、氷なしのオレンジジュース。」
「かしこまりました。」
「私も、ミニチュロスLLセットで、飲み物はお茶で。」
「かしこまりました。」
それぞれの注文の品がきて、あたし達は、スクリーンに向かった。
映画が終わって、どこに行くか話し合って、ARIAに戻って、ディナーを食べることにした。
「ARIAまで、あたしのリムジンで行く?」
「私は、賛成!」
「ワタシも。」
「わたしもです。」
「わたくしも。」
あたしは、今川に電話した。
電話が終わり、車を待っていると、いきなり、空が真っ暗になった。
真っ暗になったことに、あたし達は驚き、口々に何が起こったのかを、パニックになりながら言った。
何を叫んでも、真っ暗から変わらない空…。
真っ暗にだんだん慣れていくと、次は、目も開けられないくらいの光があたし達を包んだ。