冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
 火の日。
 今日は、ヒロの結婚式。
 ヒロの国は、炎舞様曰く、温泉街がある。と…。
 「マリア!
温泉入りに行こうよ!
冷樹のとこは、温泉街があるから、早めに行って温泉に入ろう!」
「分かりました。
朝食食べたら、すぐに行きますか?」
「そうだね。
あ、コート買わなきゃいけないね。
アイスブレーカーっていう街があるから、そこに行って服とコートを買おう。」
「そんなに寒いんですか?」
「そうだよ。
年中雪しか降らないから。」
「そう言えばそうでしたね。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
 あたし達は、キャロルに乗って氷の国のアイスブレーカーという街に向かった。
 氷の国に入った途端、雪景色が広まり、かなり寒くなった。
 極寒の中、あたし達は、アイスブレーカーに辿り着き、近くにあった服屋に入った。
 「いらっしゃいませ。」
 黒ねこの店員が出てきた。
 「火の国の国王と王女だ。
服を買いたい。」
「かしこまりました。
どうぞ店内を見てください。」
「ん。」
 あたし達は、店内を見て回った。
 すると、色んなジャンルの服が売られていた。
 「マリア、いいのあった?」
「はい。」
「じゃあ、それ買って、早く温泉に行こう。」
「はい。」
 あたし達は、着替えて、温泉街に向かった。
 外は、ぼた雪が降っていて、空は夜のように暗い…。
 「どこの温泉に入ろうか?」
「有名な温泉あるんでしょうか?」
「パンフレットとかないのかな…。」
「炎舞様。
あそこの案内所でお聞きになります?」
「そうだね。」
 あたし達は、案内所に向かった。
 「いらっしゃいませ。」
「あたし達、火の国から来たんだけど、どこの温泉がいいとかありますか?」
「ようこそ、氷の国へ。
有名なとこでしたら、和屋(なごみや)ですね。
今ここで、和屋はここです。」
「1番上?!」
「はい。
ここから定期的にバスが通っているので、それをご利用ください。
定期バスは24時間始動しています。
こちら、パンフレットです。」
「ありがとうございます。」
 あたしは、すぐに炎舞様に伝えた。
 「じゃあ、バスが来るまで待たせてもらおう。」
「はい。」
 待とうとした時、すぐにバスが来た。
 「お待たせしました。
和屋でございます。」
 あたし達は、バスに乗り、和屋に向かった。
 バスは、乗客を乗せ、空を飛んだ。
 乗客達は、それが当たり前のように、気にもせず乗っていた。
 「(これが、魔法の世界なのね。)」
「マリア。
家族風呂ってあるのかな?」
「パンフレットには書いてないですけど…。
あるんでしょうか?」
「あればいいな。」
 和屋に着き、フロントで家族風呂について聞くと、日帰り入浴にはなく、宿泊者のみ使用出来ると言われた。
 そのことを、炎舞様に伝えた。
 「じゃあ、宿泊する?」
「明日は、中央の国に行く日ですよ?」
「そうだった!
今度、絶対、宿泊しようね。」
「はい。」
 あたし達は、それぞれに別れ、温泉に入った。
 「(ふぅ…。)
(いいお湯…。)」
 肌がすべすべになって、気持ちよかった。
 「(そろそろ出た方がいいかな?)」
 あたしは、お風呂から出て、服を着て待ち合いに向かった。
 待ち合いでは、炎舞様が待っていた。
 「お待たせしました。」
「待ってないよ。
ぼくも今来たとこだから。
じゃあ、氷の国の城に行こうか。」
「はい。」
 あたし達は、氷の国のお城に向かった。
 お城に着くと、いつものように、炎舞様がメイドを捕まえ、控室に案内させた。
 「こちらが、男性の控室になります。
こちらが女性になります。」
 あたし達は、それぞれの控室に入った。
 控室に入ると、まだ誰もいなくて、あたしだけだった。
 あたしは、火の国から送られて来たドレスを見つけ出し、それに着替えた。
 今回のドレスは、パステルピンクのドレスに、淡い赤色のリボンが後ろに付いている、ミニドレス。
 着替えが終わると、ミカとヤエが来た。
 「マリアさん、早いですわね。」
「そう?
これでも、温泉入って来たのよ?」
「観光ですの?」
「そう。」
「いいわね。
私も行きたいわ。
李衣様に頼んでみようかな。」
「わたくしも、そうしてみますわ。」
「そういえば、ユカは?
まだなの?」
「わたくし達は知りませんわ。」
「じゃあ、まだなのね…。
ヒロの結婚式なのに…。」
「仕方ないですわ。
あんなにも変わってしまっては…。」
「みんな同じ王女なのに…。
差なんてないのに…。
ユカ、どうしちゃったんだろ…。」
「そうね…。
光成様にも見限られて…。
風雅様にも見限られたら、どうなるのかしら…。」
「ホントよね…。
ユカ、どう思ってるんだろ…。」
 あたし達は、黙ってしまった。
 そこに、何も考えてないユカが来た。
 「みんなもう着替えたの?
わたしも着替えなきゃ。」
「ユカちゃん、その毛皮は…。」
「あー、これ?
買ってもらったの。
いい毛皮のコートでしょ?
ミンクよ、ミンク。
ドレスは、暖かそうなこれよ。
みんなのもいいけど、わたしのが1番高くていいドレスね。」
「あのね、ユカちゃん!
それぞれの国の問題ってあるのよ?
毎回ワガママなんて言えないわ。」
「それって、わたしの方がお金持ちで、上って言ってるの?」
「違う!
国のことを考えてるだけ。
私たちとユカちゃんでは、考えていることが、あまりにも違うってことだけは、ハッキリしたわ。」
「負け惜しみね。
ミカさんから、負けを認めてくれるなんて…。
ヤエさんもそうなの?」
「何を言っても無理なようですわね。
これ以上何を言っても無駄…。
と判断いたしましたわ。
わたくしは、ユカさんが困っても、助けようとは思いませんわ。」
「ヤエ…。」
「私も。」
「ミカ…。
ユカ、友達を失ってもワガママが必要なの?」
「ワガママじゃないわ。
あなた達から見たらワガママでも、ずっと劣等感に押しつぶされそうだった、わたしからしたら、ワガママじゃないわ。」
「ユカ…。」
「ユカさん…。」
「ユカちゃん…。」
 あたし達は、もう何も言えなくて、その場を後にし、ヒロのとこに行った。
 ヒロのウェディングドレスは変わっていて、スカートのようで、パンツスタイルのウェディングドレスだった。
 「わぁー…。
ヒロ、素敵ねぇっ!」
「ホントですわ。
お似合いですわ。」
「ヒロちゃん、素敵よ。」
「ありがとう。
みんな。
…ユカは?」
「ユカさんなら、もう少ししたら来ると思いますわよ。」
「ヤエ、どうしたの?」
「あたし達、ユカと仲違いしたの。」
「そうなの?」
「流石にね…。
今日もヒロちゃんの結婚式だっていうのに、ギリギリに来るし…。
私たちとは違うのよ。」
「なるほどね。
なんとなく分かったわ。」
「流石、ヒロね。」
「結婚式終わって落ち着いたら、マリアのとこに行きたいんだけど…。」
「いいわよ。」
「あ、私も。」
「わたくしもです。」
「いいわよ。
部屋もあるし。
旦那さんと来ればいいじゃん。
それぞれに、メイドかバトラーつけるから。」
 3人はお礼を言った。
 そこに、風雅様が来た。
 「王女様方、ちょっといい?」
「風雅様。
どうされたんですか?
ユカなら居ませんよ?」
「マリアちゃん。
ユカのことで相談だから、居なくていいんだ。」
 あたし達4人は顔を見合わせた。
 「実は、ユカなんだけど、君たちにと言うか、特にマリアちゃんに対抗しようとしてるんだ。」
「それは分かってます。
あたしのことを、羨ましがっていると…。
でも、あたしのようにはなれない。
ジレンマですよね。」
「そこで、マリアちゃんのとこに、修行に出してもいいか?」
「修行…?」
「モンスターと戦ったり、魔法薬作るとこ見せたり、マリアちゃんの1日に同行させたい。」
「それはぁ…。
ユカは、どう思っているんですか?
あたしについて回ってみたいと…?」
「ユカには、式の後に話す。」
「風雅様も結婚式するんですか?」
「いや、俺様はしない。
マリアちゃん。
引き受けてくれないか?」
「結婚式の後、3人が来ることになってます。
ユカが来たいと言うなら、構いません。」
「ありがとう!」
 そこにユカが来た。
 「風雅様…。
何故ここに?!」
「今、お前のことを、マリアちゃんに任せよう。と思ってな。」
「な…っ!
何故です?!」
「少しは、マリアちゃんのことを勉強するべきだ。
どうして、彼女が皆に慕われているのか、何故色んなものを買ってもらえるのか、勉強しなさい!
勿論、俺様も行く。
いいな?」
「そ…そんな…。」
「これを断るなら、光成のとこに帰す!」
「わ…分かりました…。」
 ユカも来ることになったことが決まり、ミカ、ヒロ、ヤエ、あたしは、困ったような顔をした。
 そこに、それぞれの旦那が来た。
 「マリア、大丈夫?」
「炎舞様…。」
「冷樹から聞いたよ。
みんな、結婚式の後、火の国に来たいって。」
「そうなんです。」
「風の国は、マリアの1日に密着するって…。」
「そうなんです。」
「大丈夫?
イヤなら、ぼくから断ろうか?」
「大丈夫です。」
「じゃあ、来てもらうことにするよ。」
「はい。」
「で、いつから来る気?」
「わたしは今日から。
ヤエもその方がいいだろう。」
「そうですわね。」
「わたくしも、そうしましょう。
ミカ、いいですか?」
「はい。」
「ヒロ、みんなそうするみたいだから、オレ達もそうしよう。」
「はい。」
「ユカ、異論はないよな?」
「…はい。」
 こうして、結婚式の後、全夫婦が火の国に来ることになった。
 結婚式が終わり、披露宴会場で、盛り上がったのは、ヒロのウェディングドレスだった。
 氷の国の貴族達も、ヒロのウェディングドレスに興味津々。
 ヒロのウェディングドレスは、パンツタイプに見えるけど、スカートのドレスだった。
 「変わったウェディングドレスね。」
「ホント…。
でも、王女様に似合ってるわ。」
「そうね。」
 歓談の時間になると、貴族達が先に話しに行った。
 「あ、貴族が先に行っちゃった…。」
「マリアちゃん、後でいいじゃない。」
「そうね。」
 ケーキカットは、ミカと同じように、上から青い液を流した。
 披露宴が終わり、お城に帰るとき、ミカ達が話しかけてきた。
 「マリアちゃん、これから、火の国に向かうわね。」
「うん。
待ってる。」
 あたしは、みんなに挨拶して、お城に向かった。
 お城に着くと、炎舞様はメイドとバトラーを呼んだ。
 「これから、各国の国王と王女が来る。
当分の間ここに住む。
その為、国王と王女に、メイドとバトラーを付ける。
まず、キクリ。
お前は、風の国の国王に付け。」
「はい。」
「いちは。
お前は、風の国の王女だ。」
「はい。」
「リゼ。
お前は、水の国の国王に付け。」
「はい。」
「エルム。
お前は水の国の王女だ。」
「はい。」
「レイア。
お前は、闇の国の国王に付け。」
「はい。」
「シイネ
お前は、闇の国の王女だ。」
「はい。」
「ワト。
お前は、氷の国の国王に付け。」
「はい。」
「セリア。
お前は、氷の国の王女だ。」
「はい。」
「では、そせぞれ、国王と王女を迎えろ。」
 バトラーとメイドは、返事をして、ドラゴン降り場に行った。
 国王と王女達は、会場からすぐに来た。
 それぞれのバトラーとメイドが、国王達の荷物を持ち、部屋に案内した。
 部屋に案内されると、王女達は叫んだ。
 何事かと、あたし達も駆けつけた。
 「ミカ!
どうしたの?!」
「風の国の王女様、どうされました?!」
「闇の国の王女様、どうされました?!」
「氷の国の王女様、どうされました?!」
 ミカ達は、お風呂とベッドを交互に指した。
 「ベッドとお風呂がどうしたの?」
 王女達は叫んだ。
 「一個ずつしかないじゃない!」
「なんだそんなこと…。
お風呂は一緒に入ってもらうし、寝るのも一緒だよ。
火の国では普通なんだけど…。」
 王女達は、受け入れるしかなかった…。
 「少し落ち着いた方がいいわね。
食堂に行く?
ちょうど、デザートあるし。」
 全員が頷いた。
 「こっちよ。」
 食堂に入り、席につこうとした。
 「ああ、違うわよ。
なんで、端と端に座ろうとしてるの?
王女はここ。
その隣に国王様よ。」
「ええっ?!
マリアちゃん、いいの?」
「ウチでは、これが普通よ?」
「そ…そうなんだ…。」
 他国の王女達は、苦笑い…。
 そこに、デザートが運ばれてきた。
 「このデザートは、あたしが作ったんです。
甘いものが苦手でも、これは食べれると思いますので、騙されたと思って食べてみてください。」
 あたしの言葉に、全員が、フォークをデザートに刺し、一口口にした。
 食べた全員からこぼれ落ちた言葉は、美味しい…。だった。
 「よかったぁ。」
「流石、マリアちゃん!
美味しいわ。
これ、この世界の材料で?」」
「そうよ。」
「美味しいですわ。」
「甘いものが苦手な俺様でも食べれる!
すごいな。」
「わたしも、全部食べれた。
ヤエ、城に帰ったら作ってくれないか?」
「作り方をお聞きしますわ。」
「すまない…。」
「いいえ、いいんですのよ。
私の仕事ですもの。」
 和気藹々と食事が進み、国王様達は、お酒を飲み始めた。
 宴会になってから、あたし達王女は席を外した。
 「マリアちゃんの部屋見てみたい!」
「いいよ。
どこから見る?
モンスタールームは見せられないけど、それ以外ならどこでも。」
「じゃあ、マリアちゃんのクローゼット見せて。」
「いいわよ。
こっち。」
 あたしは、クローゼットのドアの前にみんなを案内した。
 「ここがそうよ。
開けるね。」
 あたしは、クローゼットを開けた。
 「すっごーいっっ!!
これ全部買ってもらったの?」
「そうよ。」
「わぁー…。
マリアさんらしいお洋服が沢山…!!」
「すっごいな。
マリアの旦那。」
 ユカ以外は、感動してくれた。
 次に行ったのは、ドレスのクローゼット。
 「ここは、まだ空きがあるんだけど…。
いっぱいになる予定。」
「まだ買ってもらうの?!
マリアちゃん、凄いわね。」
「あ、このドレス、わたくしの結婚式の時の!」
「こっちは、私のだわ。」
「ワタシのもある。」
「みんなのあるよ。
ここから選んで着てるんだから。」
 あたしは次に小物が入ってるとこに案内した。
 「ここは、アクセサリーとか、靴とか小物類のとこよ。」
「このアクセサリー、本物のルビーやダイヤじゃない!
こっちは、サファイア!
エメラルド…。
宝石がいっぱい…っ!」
「これも買ってもらったんですの?」
「うん、そう。」
「靴もすてきだわぁ。」
「靴も沢山買ってもらったの。」
「これ、ヘッドドレスですわよね?
こんなにも沢山…。
ボンネットもこんなに…。
凄いですわ。」
「次は、ぬいぐるみ部屋。」
「そんなのもあるの?!
マリアちゃん、ぬいぐるみ沢山持ってるの?」
「これから増える予定…。」
 全員が、この部屋に入ってうっとり…。
「待って!
このソファーもふもふ!」
「いいでしょう?」
「うん。
寛げるぅ…。」
「ふふふ。
次行くわよ。」
 ソファーで寛いでいた、ヒロを引っ張って、実験室に行った。
 「ここが、魔法薬を作るとこ。
まだ、作ってないけど、明後日暇だから作ろうと思ってる。」
「そうなんだ。
マリアちゃん、凄いね。」
「へへ。
炎舞様が凄いんだよ。
なんでも買ってくれるから。」
「愛されてるのね…。
李衣様は、どうなのかしら…。」
「李衣様も買ってくれるわよ。」
「モンスター部屋は見せてくれないの?
私、楽しみだったんだけど…。」
「ごめんね。
ミニドラゴンもリトも数匹居るから、みんなを見たら威嚇しそうで…。
炎舞様に連れてっちゃダメって言われたの…。」
「そうなのね。
残念だわ…。
マリアちゃん、気になったんだけど…。」
「なに?」
「ミニドラゴンも気性が違うの?」
「そうよ。」
「そうなのね…。」
「木の日、魔法の練習しようと思ってるから、付き合ってくれる?
炎舞様に話しておくから。」
「魔法の練習?!
マリア、もうそんなのしてるの?」
「そうよ。」
「わたくし達よりかなり進んでるんですのね…。
わたくしは、一度も練習なんかしたことありませんわ。」
「じゃあ、これを機に練習してみたら?」
「そうですわね。」
「そうよ。
遅いなんでことないから。」
「マリアの言う通りだよ。
明日から、練習しようよ。」
「そうですわね。」
 そんな話しをしていると、旦那様達が来た。
 「マリア。
お部屋のツアーは終わった?」
「はい。
終わりました。
炎舞様。
みんな、魔法の練習してみたいらしいのですが、木の日の午前中からどうでしょうか?」
「木の日?
別に明日からでいいよ。
明日の午前中に練習しよう。」
「分かりました。」
 他の王女達も返事しした。
 「マリア、シェリーに行くよ。」
「シェリーに?」
「他の王女達の服を買いに行くんだよ。
ここで着る物ないみたいだし。」
「なるほど。
では、行きましょう。」
「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
 あたし達は、シェリーに向かった。
 シェリーに着いた他国の方々は、その明るさに驚いていた。
 「こんなに明るいとは…。
炎舞、ここはいつもそうなのですか?」
「ここは、24時間眠らない街だからな。
いつもこのくらい明るいんだ。」
「凄い街ですね…。
ミカ、どこから行きましょうか?」
「まず、服が欲しいです。」
「服ですね。
炎舞、どこかありますか?」
「ルルーハニーは?
あそこなら、気に入るのがあるかもな。」
「では、ミカ。
行ってみましょう。」
「はいっ!」
「ルルーハニーはこの道を、まっすぐ行ったとこだ。」
「分かりました。
行ってみましょう。」
「はいっ!」
「ワタシが着るようなもので、王女っぽいものがあるとこありますか?」
「スポーティーなんだ?」
「じゃあ、シャルルだな。
スポーティーながら、着回しによっては、王女っぽく見える。
それか、普段はスポーティーで、ドレスを別に持っておくだな。」
「それがいいです!
冷樹様、いいですよね?」
「分かった。
買ってやるよ。」
「わたくしは、前教えていただいたアヴァンティーに行きたいですわ。」
「分かった。
行こう。」
 それぞれ、行きたい店に向かっていった。
 最後に残ったのはユカ。
 「わたしは、アンクルージュに行きたいです。」
「アンク…ルルージュ…?」
「アンクルージュです。」
「そこがいいのか?」
「はい。」
「分かった。行こう。」
「炎舞様、あたしもアンクルージュに行きたいです。」
「いいよ。
行こうか。」
「はい。」
 あたしとユカ夫妻は、アンクルージュに向かった。
 アンクルージュに行くと、店員が窓を閉め、カーテンをして、客達を帰した。
 あたし達は、誰も客がいない店内に入った。
 店員は、魔女達から、しろうさぎ達に代わっていた。
 「店員変わったのね。」
「はい。
王女様。」
「いいわね。
可愛い店員さん好きよ。」
「もったいなきお言葉にございます。
どうぞゆっくりご覧ください。」
「ありがとう。」
 あたしは、新作の服を見た。」
「流石、王女様。
こちらは、秋のモデルなんですけど、色合いも素敵でしょ?
これにパニエを入れていただければ、こんな感じで王女様らしくなります。」
「いいわね…。
これいただくわ。
あと、夏ってどうしたらいいのかしら?
中央の国は、夏もあるし、冬もあるから…。」
「夏物はこちらになります。
こちらも新作で、乾きやすい生地で作られているんです。」
「まぁ、素敵!
これもちょうだい。」
「はい。
かしこまりました。」
 あたしは新作のワンピースと、靴下と靴を買ってもらった。
 ユカは、そんなあたしを見て、ワガママを言い買ってもらった。
 「今日は、ヘッドドレスとか小物がなかったですね…。」
「あー…。
あれ、初日だけノギさんが、全店の在庫を取り寄せてくれたんだ。」
「そうだったんですね。
じゃあ、小物欲しいです。」
「いいよ、分かった。」
 あたし達は、アンクルージュ・リズに向かった。
 「アンクルージュ・リズは、アンクルージュの小物や服飾を置いてる店なんだ。」
「それは、楽しみです。」
 アンクルージュ・リズには、すぐに着いた。
 「ここだよ。」
 あたし達は、馬車から降りて、お店に入った。
 いきなりの国王と王女の訪問で、国民達は、固まっていた。
 国民達は、あたしの買うものに興味津々。
 どこにいっても、こっそりと見ていた。
 そんな中で、あたしは、さっき買ったお洋服に似合う、ヘアドレスを選んでいた。
 すると、新商品のとこに、沢山シリーズがあって、それを全て買ってもらった。」
 それを見ていた、国民は我先にと、ヘアドレスを吟味し始めた。
 「ユカ、いくつか買えた?」
「うん。
これだけ…。」
「他には?」
「今日は、これだけでいい。」
「そう…。」
 他の国王夫妻もお洋服と小物を買ってもらって、大満足していた。
 あたし達は、お城に帰り、お風呂に入って、お風呂上がりのジュースを飲んで、寛いでいた。
 そこに、他国の国王様方と王女達が部屋に来た。
 「どうしたの?」
「お風呂は一緒に入った!
でも、一緒に寝るとなると、抵抗が…。」
「冷樹様。
一緒に寝るのを拒んでいたら、子作りはどうするんですか?」
「ゔっっ!!」
「慣れてください。
では、おやすみなさい。」
 あたしは、そう言うと、他国の国王様達追っ払い、炎舞様と一緒に眠った。
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