冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
 月の日。
 今日は、選別の日。
 朝起きて、朝風呂に入っている時に、炎舞様が今日の選別のことを少し話してくれた。
 「マリア。
今日は、選別の日。
まずは、馬車で湖まで行く。」
「はい。」
「国民の前に立っても恥ずかしくないように、ドレスを着てね。」
「でも、中央の国にドレスありますよね?
炎舞様が買ってくださったドレス…。」
「あそこの着る?
別にいいよ。」
「はい。
あそこのドレスがいいです。」
「分かった。
じゃあ、ドレスはそれで。
でも、中央の国に行くまでは何を着るの?」
「あ、いつもの服じゃダメですよね?」
「うん。
いつものじゃ、ちょっとね…。
ドレスあるでしょ?」
「はい。
ありますよ。」
「じゃあ、それ着て見せて。」
「分かりました。」
「そろそろ出ようか?」
「はい。」
 あたしは、メメと服選びに行った。
 メメは、可愛いドレスを手にした。
 「マリア様、これはいかがでしょう?」
「可愛い!
これならいいと思う。」
「マリア様、お部屋に戻りましょう。」
「そうね。」
 あたしとメメは、部屋に戻った。
 戻ると、炎舞様が来ていた。
 「どのドレスにしたの?」
「これです。」
「いいね。」
 あたしは、ドレスに着替えた。
 そこに、ミカとヒロとヤエが来た。
 「わぁー…。
マリアちゃん、そのドレス素敵ね。」
「うん。
マリアによく似合ってる。」
「ホントですわ。」
「みんな…。
ありがとう。
みんなも素敵よ。」
「王女様方、
そろそろ行きますよ。」
 李衣様の言葉に、全員が返事をして、馬車乗り場に行った。
 馬車に乗ると、迷いの森の湖に向かった。
 湖に着くと、もう、スリーヴァーに入った人達が待っていて、スリーヴァーから出してもらって、大きな馬車に乗った。
 あたしは、中央の国に行くまで、炎舞様と楽しい時間を過ごした。
 中央の国は、夏になっていた。
 「夏ですね…。
暑いです…。」
「ホントだね。
いつの間にか、夏になってる。
マリア、向日葵だ。」
「ホントですね。
ダイヤの向日葵初めて見ました。」
「花、持って帰る?」
「いいえ。
いいです。」
 中央の国のお城に入ったら、モカが待っていた。
 「火の国の国王様、王女様。
ようこそ。
お2人とも、選別会場に入ってください。」
「ん。」
「分かったわ。」
 あたし達は、言われた通り選別会場に向かった。
 会場に入ると、選別される子達が集まっていた。
 「炎舞様。
ドレス、着替えてきます。」
「分かった。
行っておいで。
場所わかる?」
「迷ったら、モカを探します。」
「分かった。」
 あたしは席を立ち、着替えに行った。
 他の王女達は、国王様の隣に座り、あたしがいないことに気づいた。
 「炎舞様。
マリアちゃんは?」
「着替えている。」
「え?
さっきのドレスからですか?」
「ん。」
 着替えた、あたしは、みんなのとこ行った。
 「お待たせしました。」
 あたしは、桜餅をイメージしたドレスで、ピンクと若草の色合いが綺麗なドレスを選んだ。
 「わぁー…。
マリアちゃん可愛い!!
そのドレス似合ってる!!」
「ワタシも、そう思う。」
「素敵ですわ。」
「ありがとう。」
「王女様方。
始まりますよ。」
 国王様と王女が黙ったのを見て、モカが話し始めた。
 初めは、国王様と王女の自己紹介。
 次に、選別の説明。
 次に、選別の後のこと。
 話し終えると、選別が始まった。
 選別者が少なかったのもあり、3時間くらいで選別が終わった。
 今回は、誰も王女にならなかった。
 選別された人達が、武器や通信機器をもらっている間に、あたし達はお城に帰ることにした。
 帰りは、ドラゴンで帰ることになったので、それぞれのドラゴンを呼んで帰った。
 お城に帰ったら、メイド達が出迎えてくれた。
 「おかえりなさいませ。」
「ただいま。
アイル、アイカ、シエラ、メメ、サクラ。」
「王女様、お部屋で、お茶でも、お飲みになられますか?」
「ありがとう。
アイカ。
そうするわ。」
「かしこまりました。
メメ、ついて来て。」
「はい。
マリア様、失礼します。」
 メメとアイカは下がった。
 他のメイド達と部屋に戻ると、メメとアイカが、紅茶を持って来てくれた。
 「王女様、紅茶です。
メメが入れたんですよ。」
「そうなの?
メメ、美味しいわ。
ありがとう。」
「いえ…。」
 メメは照れた。
 そこに、炎舞様が来た。
 「マリア。
疲れた?」
「そうですね…。
緊張してたので…。
でも、紅茶を飲んだら、元気になりました。」
「そっか…。
魔法の練習に誘いに来たんだけど、どうかな?」
「行きますっ!」
「分かった。
じゃあ、行こう。」
 あたしと炎舞様は、魔法の練習場に行った。
 「もう1個、イルカの魔法を忘れてた。
ウィンイルカ。」
「ウィンイルカ!」
 すると、台風のような、荒れた風を纏ったイルカが出てきた。
 「(マリアになら出来るかも…。)
マリア、ロピポセイドンって唱えて。」
「ロピポセイドン!」
 出て来たのは、水で出来た、海の神様ポセイドン。
 「マリア、流石!!
消したかったら、手を叩くんだよ。」
「はい。」
 あたしは、すぐに消さず、ポセイドンの行動範囲を広げた。
 「マリア、凄すぎ…。」
 そこに、風雅が来た。
 「うわっ!!
ロピポセイドン!!
誰が出したんだよ?!
しかも、攻撃範囲広っっ!!」
「あ、風雅。
マリアだよ。」
「マリアちゃんが?!」
「そう。」
 あたしは、手を叩いた。
 「マリアちゃん。
今度は、サティ雷神って唱えてみて。」
「サティ雷神!!」
 出て来たのは、雷を纏った雷神が現れた。
 「太鼓を叩くように命令してみて。」
「はい。
サティ雷神、太鼓を叩いて!!」
 サティ雷神は、太鼓を叩き、雷を落とした。
 「炎舞の奥さん、凄すぎ!!
雷の範囲も広いし、文句の言いようがない!!」
「マリア、消してごらん。
手を叩くと消えるから。」
「はい。」
 あたしは、手を叩いた。
 「炎舞様。」
「なにー?」
「ちょっと、危ないことしてもいいですか?」
「危ないこと?」
「はい。
制御は出来ると思います。」
「まぁ、もし、ヤバかったら、ぼくが助けるよ。」
「ありがとうございます。」
 あたしは、呪文を唱えた。
 「ロピポセイドン!
サティ雷神!」
 あたしは、2つの魔法を合体させた。
 すると、出来たのが、雷を纏ったポセイドン。
 攻撃範囲も広く、感電の威力も上がった。
 「な…な…な…何だよ…これ…!!
雷ポセイドン?!!
攻撃力半端ないぞ!!
こんなの…考えてもスッと出せるもんじゃねぇ!!
マリアちゃん!!
大丈夫?!」
「マリア!!
消してみて!!」
「分かりました!」
 あたしは、手を叩いた。
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ちぃちゃんの絆創膏

総文字数/18,017

ノンフィクション・実話6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ちぃちゃん… もう、苦しくない? 痛くない?
子ども列車

総文字数/13,037

ホラー・オカルト3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
赤の列車は、子どもが乗る列車。 黒の列車は、大人用。
京の都陰陽師

総文字数/41,814

ファンタジー8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人々は言う…。 陰陽師が居れば、都は大丈夫だと…。 豪族達は、珱姫を嫁にしようとしている…。 珱姫は、豪族の告白に無視してばかり。 たまに、陰陽術で脅かしてみたりもしていた。 晴明も珱姫も陰陽師としては、かなり強い陰陽師。 博雅とお付きの者が来れば、帝の命が下された合図。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop