冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
日の日。
アイルが、部屋の換気をして、アイカと今日の服を選んで、部屋に戻ると、炎舞様が起きていて、炎舞様も自室に服を取りに行った。
2人で、朝風呂を堪能して、お風呂上がりのジュースを飲んでいると、ミカが来た。
「マリアちゃん、起きてる…?」
「起きてるよ。」
炎舞様は、ミカを見るなり、自室に帰られた。
「マリアちゃん…。」
「なに?
どうしたの?」
「実は…昨日…したの…。」
「子作り?」
「う…うん…。」
「昨夜、李衣様、冷樹様、邪影様は、炎舞様と話してたけど…。」
「そうなの?!」
「うん。
で、どうだったの?」
「それが…その…。
…蹴った…の…。」
「え…?
蹴った…?
李衣様を?」
「そう…。
痛いのは分かってたんだけど、想像以上で…。」
「あちゃー…。」
「そう…あちゃー…なの…。」
「ミカが蹴ったって事は…。」
「マリア!!
起きてる?!
入っていい?!」
「いいよ。」
「どうしよう!!
ワタシ!!」
「冷樹様蹴ったんでしょ?」
「そう!!
って、何で分かるの?!」
「ヒロ、蹴りそうと思って…。」
「失礼ね。
まぁ、その通りなんだけど…。」
「ヒロちゃんも蹴ったんだ?」
「もってことは、ミカも?」
「そう。
想像以上に痛くて…。」
「ワタシも…。
あまりの痛さに…。」
「2人とも、国王様に謝ったんでしょ?」
「謝ったのは謝ったんだけど…。
冷樹様、早かったか?って、子作りやめようとしてるの!!」
「李衣様もよ。」
「え…?
それ、マズくない?」
「そうなの!!
マリアちゃん、助けて!!」
「助けて?!」
「ワタシもお願い!!」
「ええーーーーーーーっっ!!
あたしっっ?!」
「頼めるのマリアちゃんだけなんだもん。」
「ワタシも!!
マリア、お願い!!」
「もぉ…。
国王様のとこに行ってくるよ…。」
あたしは、部屋を出ようとした。
すると、炎舞様が入ってきた。
「その必要はないよ。」
「え?
炎舞様?」
「問題解決。
李衣と冷樹には話ししたから。
大丈夫だよ。
マリアが行かなくて。」
炎舞様の後ろには、李衣様と冷樹様が…。
ミカは李衣様と部屋に戻り、ヒロは冷樹様と部屋に戻った。
「マリアも大変だね。
因みに、邪影のとこと風雅のとこは成功だって。
まぁ、風雅は元々そう言うの得意そうだったから、何の心配もしてなかったけど、邪影のとこは心配してたんだ。
でも、大丈夫だったみたい。」
「そうなんですね。」
「うん。
残るは、李衣と冷樹。
今日も頑張ってみると言ってたけど…。」
「蹴られた恐怖と、挿れられた時の痛みの恐怖に、勝てれば良いんですけど…。」
「そうだね。」
そのことを話しながら、食堂に向かった。
食堂に着くと、他の国王様と王女が待っていた。
「遅いぞ。
炎舞。
俺様は、腹減った。」
「ん。」
「(出た!)
(ん。返し!!)」
そのまま、食堂に入った。
入ると、ご飯の炊けた良い匂いがしていた。
今日の朝食は、焼き魚定食。
「お味噌汁とご飯のいい匂い…。」
「マリアちゃんの言う通りね…。」
「魚は何の魚なんだろうね…。」
「ヒロちゃん、川魚みたいよ?」
「へぇ…。」
元の世界にいた5人にとって、この匂いは、懐かしさを感じる匂いだった。
「懐かしいですわね…。」
「ホント、懐かしい…。
でも、わたし、魚苦手で、あまり食べなかったなぁ…。」
「焼き魚、美味しいよねぇ。
あたし、好きだなぁ…。」
「私も。」
「ワタシも。
焼き魚、懐かしい…。」
王女達が懐かしんでいる間、国王様達は固まっていた。
「李衣様?
どうされたんですか?」
「冷樹様も…。」
「風雅様も…。」
「いえ、焼き魚を懐かしく思うのかと思うと、こちらの世界に馴染んできたんですね…と思いまして…。」
「あ…。
確かにそうですね。」
ミカはクスクス笑った。
「ヒロ…。」
「はい…?」
「お前は、この世界に慣れたのか?」
「そうですね…。
焼き魚の匂いが懐かしく思うので…。」
「ヒロ…その…。」
「なんでしょう?」
「帰りたいと思うか?」
「そうですね…。
帰りたくないと言ったら嘘になります。
でも、五分五分です。
ここに居たい気持ちもありますから。」
「そうか…。」
ヒロは、微笑みながら、冷樹様の頬をツンツンした。
「さぁ、席に着いて。」
あたしの言葉に、全員が席に着いた。
「炎舞様、焼き魚苦手なんですか?」
「骨あるじゃん。」
「骨の問題ですか…。
取りましょうか?」
「いいの?!
お願い!!」
「分かりました。」
あたしは、魚の骨を取ってあげた。
「はい。
取れましたよ。」
「ありがとう。」
「いいえ。」
その様子を見ていた冷樹様。
「お子様。
妻に魚の骨取らすなよ。」
「いいだろ!!
別に!」
「なになに?
炎舞、魚の骨嫌いなのか?
魚の骨、干したら美味しいぞ?」
「干したらって何だよ。
骨をいちいち干すのか?」
「そう。
美味しいんだぜ。
何とかにもいいって…。」
「何とかって何だよ!!」
「カルシウムですね。」
「あー、そうそう。
マリアちゃん、よく知ってんな。」
「有名ですから…。」
「そうなのか?」
「はい。」
「マリアっ!」
「はいっ!」
「こっち見てて。
風雅とか見ちゃダメ!」
「はい!
(嫉妬…かな…?)」
朝食が終わると、各々自室に帰っていった。
炎舞様は、あたしの部屋に帰って来た。
「炎舞様、ディタ・スプモーニ、いつ行きます?」
「これから行こう。」
「分かりました。」
あたし達は、コッソリお城を出てディタ・スプモーニのマジュリーナに行った。
「こんにちは。」
「これはこれは、国王様、王女様。
どうされました?」
「実は…。」
「実は、王女がこれを作った。」
「これは?
飴…ですか…?」
「舐めてもらったら分かる。」
「はぁ…。」
店主は、飴を食べた。
フワッと浮かぶ、店主の身体。
「わわわわわ…。
こ…これは…。」
「マリアが作った、体が浮かぶ飴。
効果は舐めてる間。
どうだろう?
売れないか?」
「これは…凄いですね。」
そこに、お客さんが入って来た。
「すみません。
カーナを…。
えっっ!!
ええっっ!!
えええーーーーーーっっ!!??
浮いてる!!
何もしてないのに!!
どう言うことですか?!?!
魔法????」
「あ…見られてしまった…。」
店主の言葉を聞き、お客さんは、かなりの食い気味に言ってきた。
「これ、おいくらですか?!?!」
「え…?」
「おいくらですか?!
買いたいんです!!」
「えっと…。
高いですよ?」
「おいくらですか?!」
「10万マネです。」
「おいくつ入って?!」
「水飴なので、1瓶です。」
「買わせてください!!」
「いいですよ。」
「10万マネですよね??」
「はい。」
「分かりました。
お支払いいたします!!」
飴が1瓶売れた…。
そこから、噂が広がり、何人ものお客さんが来た。
「飴を売ってください!!」
「わたしにも!!」
「順番を守ってください!!
じゃないと売りませんよ!!」
お客さんは並んだ。
薬屋は、順番に売っていった。
あたしが持って行った飴は、すぐに完売…。
お客さんが帰り、残ったのは、あたしと炎舞様…。
「王女様、これをもっと作っていただけますか?」
「今日の今日という訳にはいきませんが…。」
「王女様のタイミングで大丈夫です。」
「分かりました。」
「お願いします。」
「はい。」
あたしと炎舞様は、お城に帰った。
帰ると、昼食の時間だった。
「あ、マリア。
どこ行ってたの?
部屋に居なかったじゃん。」
「ちょっとね…。」
炎舞様の顔を見た。
ヒロは、それ以上言わなかった。
食堂に入ると、昼食の準備が出来ていた。
「今日は、インカ料理ね。」
「インカ?
カレーでしょ?
インドじゃん。
マリア、何言ってるの?」
「ヒロ、この世界でインドはインカと言うのよ。」
「そうなんだ。」
「そうよ。
カレー、美味しそうね。」
「うん。」
あたし達は、席に着いた。
運ばれてくる、カレーのいい匂いが、食堂中に広がった。
ひと口口に入れると、口の中に広がるカレーのいい匂い…。
「美味しい…。
炎舞様、美味しいですね。」
「ホントだね。
ぼく、おかわりしよー。
おかわり。」
「かしこまりました。」
「これ、美味し過ぎ!」
炎舞様は、美味しそうに何杯も食べていた。
昼食の後、あたしは、おやつを作ることにした。
あまり甘くない、レアチーズケーキを作った。
「皆さん、食堂に来てください。
おやつを作りました。」
あたしは、みんなにモナフォンで伝えた。
みんな、食堂に集まってくれた。
「今日は、レアチーズケーキ作ったの。
食べてみて。」
みんな、ひと口口にした。
みんなから溢れる、美味しい…。の言葉。
あたしは、嬉しくなった。
炎舞様に限っては、ホールで食べたい!と言ってくれた。
その後、あたしは魔法薬を作る実験室に篭った。
そう。
飴を作るために。
今回、20個作った。
その事を、炎舞様に言って、マジュリーナに行き売った。
今回は、前回より高値で買い取ってもらえた。
お城に帰ると、アイルとアイカが待っていた。
「2人とも、どうしたの?」
「お部屋で、ヒロ様とミカ様がお待ちです。」
「ヒロとミカが?
何かあったの?」
「申し訳ございません。
マリア様にお話しがあるとしか聞いておりません。」
「そう。
まぁ、部屋に行きましょう。」
「はい。」
あたしは、部屋に戻った。
「2人とも、どうしたの?」
「マリアちゃん。」
「マリア。」
「どうしたの?」
「マリアちゃん、どこに行ってたの?
炎舞様と帰ってくるの見たけど。」
「ちょっとね。
それより、どうしたの?」
「その…子作りのことで…。」
「ん?
子作り?
炎舞様が、李衣様と冷樹様にお話しされたんじゃなかった?」
「そうなんだけど…。
やっぱり、消極的で…。」
「なるほど…。」
「どうしたらいい?」
「性強力剤なんてないよね?」
「ヒロちゃん、性強力剤欲しいの?!」
「この際なら…。
後継産まなきゃだし…。」
「そうだけど…。」
「ヒロ、そこまでする事ないと思う。
もし、どうしても欲しいなら、作るけど…。
でも、使わなくていいよ。
今度は、あたしが、お2人にお聞きしてくるわ。」
「マリアちゃん。」
「マリア。」
2人は、お願いします。と言って、自分達の部屋に戻ろうとしたので、あたしの部屋で待たせることにした。
あたしはまず、冷樹様の部屋に行った。
「冷樹様、火の国の王女マリアです。
お話しがあります。
お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
あたしは、ヒロの事を伝えた。
「ヒロが?
そんな事を?」
「はい。
冷樹様は、どうお考えなんですか?」
「勿論、子作りに関しては、積極的にしようと思う。
だけど、ヒロが痛さに我慢出来るか…。」
「そこは、我慢させるしかありません。」
「だよな…。
まぁ、頑張るよ。」
「ヒロに伝えておきます。」
「分かった。」
「失礼します。」
あたしは、冷樹様の部屋を出て、李衣様の部屋に行った。
「李衣様。
火の国の王女マリアです。
お部屋に入っても、いいですか?」
「はい。
どうぞ。」
「失礼します。」
あたしは、部屋に入った。
「ミカのことですよね?」
「そうです。」
「分かっています。
子作りの件でいらしたのでしょう?」
「そうです。
いかがお考えですか?」
「勿論、ミカとの間に子どもが欲しいのは、欲しいですよ。
ですが、ミカに痛い思いをさせたくないのも事実です。」
「初めての子作りの時は、、どうしても痛いものです。
しかし、それ以上に痛いのは。子どもを産む時です。
挿れる時からそう言っては、子どもの時はどうなさるんですか?」
「確かに…。
火の国の王女の言う通りですね…。
頑張ってみましょう。」
「ミカにも、そうお伝えしておきます。」
「ありがとうございます。」
「失礼します。」
あたしは、部屋に戻った。
「マリアちゃん、どうだった?」
「マリア、どうだった?」
「大丈夫。
2人とも積極的に子作りするって。」
「マリアちゃん、ありがとう。」
「マリア、ありがとう。」
「いいえ。
どういたしまして。
そろそろ、夕飯だから、自分の部屋に戻ったほうがいいんじゃない?」
「そうね。
ヒロちゃん、戻りましょう。」
「そうね。」
2人は、自分の部屋に戻った。
あたしは、一息つくために、アイカに紅茶を入れてもらった。
紅茶を飲み干した時、炎舞様が夕飯の誘いに来た。
あたしと炎舞様は、毎度とバトラーを連れて、食堂に向かった。
食堂の前では、国王様方と王女が待っていた。
全員で、食堂に入った。
今日の夕飯は、懐石料理。
お刺身は、舟盛りで出てきた。
「舟盛り!
炎舞様、すごいですね。」
「そうだね。」
懐石料理を堪能して、部屋に戻った。
部屋に戻ると、アイルがお風呂の準備を始めていた。
「マリア様、今日のネグリジェを…。」
「分かったわ。」
あたしは、シエラについて来てもらい、ネグリジェを選んだ。
部屋に戻ると、炎舞様も来ていて、お風呂の準備もできていた。
「マリア様、準備はできております。」
「ありがとう。
アイル。」
あたしは、炎舞様とお風呂に入った。
「結局、冷樹と李衣のとこに行ったんだ?」
「はい…。」
「マリアは、優しすぎる。」
「すみません…。」
「まぁ、そこも好きなんだけどね。」
「炎舞様…。」
お風呂から出ると、アイルがスカイジュースをくれた。
「お風呂上がりにスカイジュース。
本当に最高です。」
「マリアは、スカイジュース好きだね。」
「はい。」
そこに、ミカと李衣様、ヒロと冷樹様が来た。
「ん?
冷樹?
李衣?」
「ミカ、ヒロ…。
どうしたの?」
思い口を開いたのは、冷樹様だった。
「その…なんと言うか…。
子作りについてなんだが…。」
「怖くなった…か?」
「炎舞、当たり…。」
「はぁー…。」
炎舞様は、深いため息をつき、あたしはシエラに言って、全員分の紅茶を持って来るように言った。
「立ち話もなんですから、お入りください。
今、飲み物も準備させてますので。」
ヒロ夫妻、ミカ夫妻は、あたしの部屋に入った。
席に着くと、シエラが、紅茶を持って来てくれた。
「みなさん、どうぞ。」
あたしの言葉で、みんな紅茶をひと口飲んだ。
「で?
子作りが怖いと?」
「そうです。
ミカが痛がるのを見てから、怖くて…。」
李衣様の言葉に、ミカとヒロ夫妻は頷いた。
「うーん…。
ぼくから言えるのは、その痛さに耐えてもらわないと、話にならない。
マリアも痛がったし、体のだるさもあったみたいだけど、それを乗り越えなきゃ、何もならないよ。」
「そうでしょうが、ミカが痛いと言うのに無理矢理は…。」
「ミカはどうなの?」
「私は、痛くても、李衣様と子作りしたいです。」
「ですって。
李衣様。」
「ミカ…いいのですか?」
「はい。
李衣様の子どもが欲しいので…。」
「ミカ…。」
ヒロの方も同じ意見だったので、2組の夫婦を帰し、あたしと炎舞様は、眠りについた。
アイルが、部屋の換気をして、アイカと今日の服を選んで、部屋に戻ると、炎舞様が起きていて、炎舞様も自室に服を取りに行った。
2人で、朝風呂を堪能して、お風呂上がりのジュースを飲んでいると、ミカが来た。
「マリアちゃん、起きてる…?」
「起きてるよ。」
炎舞様は、ミカを見るなり、自室に帰られた。
「マリアちゃん…。」
「なに?
どうしたの?」
「実は…昨日…したの…。」
「子作り?」
「う…うん…。」
「昨夜、李衣様、冷樹様、邪影様は、炎舞様と話してたけど…。」
「そうなの?!」
「うん。
で、どうだったの?」
「それが…その…。
…蹴った…の…。」
「え…?
蹴った…?
李衣様を?」
「そう…。
痛いのは分かってたんだけど、想像以上で…。」
「あちゃー…。」
「そう…あちゃー…なの…。」
「ミカが蹴ったって事は…。」
「マリア!!
起きてる?!
入っていい?!」
「いいよ。」
「どうしよう!!
ワタシ!!」
「冷樹様蹴ったんでしょ?」
「そう!!
って、何で分かるの?!」
「ヒロ、蹴りそうと思って…。」
「失礼ね。
まぁ、その通りなんだけど…。」
「ヒロちゃんも蹴ったんだ?」
「もってことは、ミカも?」
「そう。
想像以上に痛くて…。」
「ワタシも…。
あまりの痛さに…。」
「2人とも、国王様に謝ったんでしょ?」
「謝ったのは謝ったんだけど…。
冷樹様、早かったか?って、子作りやめようとしてるの!!」
「李衣様もよ。」
「え…?
それ、マズくない?」
「そうなの!!
マリアちゃん、助けて!!」
「助けて?!」
「ワタシもお願い!!」
「ええーーーーーーーっっ!!
あたしっっ?!」
「頼めるのマリアちゃんだけなんだもん。」
「ワタシも!!
マリア、お願い!!」
「もぉ…。
国王様のとこに行ってくるよ…。」
あたしは、部屋を出ようとした。
すると、炎舞様が入ってきた。
「その必要はないよ。」
「え?
炎舞様?」
「問題解決。
李衣と冷樹には話ししたから。
大丈夫だよ。
マリアが行かなくて。」
炎舞様の後ろには、李衣様と冷樹様が…。
ミカは李衣様と部屋に戻り、ヒロは冷樹様と部屋に戻った。
「マリアも大変だね。
因みに、邪影のとこと風雅のとこは成功だって。
まぁ、風雅は元々そう言うの得意そうだったから、何の心配もしてなかったけど、邪影のとこは心配してたんだ。
でも、大丈夫だったみたい。」
「そうなんですね。」
「うん。
残るは、李衣と冷樹。
今日も頑張ってみると言ってたけど…。」
「蹴られた恐怖と、挿れられた時の痛みの恐怖に、勝てれば良いんですけど…。」
「そうだね。」
そのことを話しながら、食堂に向かった。
食堂に着くと、他の国王様と王女が待っていた。
「遅いぞ。
炎舞。
俺様は、腹減った。」
「ん。」
「(出た!)
(ん。返し!!)」
そのまま、食堂に入った。
入ると、ご飯の炊けた良い匂いがしていた。
今日の朝食は、焼き魚定食。
「お味噌汁とご飯のいい匂い…。」
「マリアちゃんの言う通りね…。」
「魚は何の魚なんだろうね…。」
「ヒロちゃん、川魚みたいよ?」
「へぇ…。」
元の世界にいた5人にとって、この匂いは、懐かしさを感じる匂いだった。
「懐かしいですわね…。」
「ホント、懐かしい…。
でも、わたし、魚苦手で、あまり食べなかったなぁ…。」
「焼き魚、美味しいよねぇ。
あたし、好きだなぁ…。」
「私も。」
「ワタシも。
焼き魚、懐かしい…。」
王女達が懐かしんでいる間、国王様達は固まっていた。
「李衣様?
どうされたんですか?」
「冷樹様も…。」
「風雅様も…。」
「いえ、焼き魚を懐かしく思うのかと思うと、こちらの世界に馴染んできたんですね…と思いまして…。」
「あ…。
確かにそうですね。」
ミカはクスクス笑った。
「ヒロ…。」
「はい…?」
「お前は、この世界に慣れたのか?」
「そうですね…。
焼き魚の匂いが懐かしく思うので…。」
「ヒロ…その…。」
「なんでしょう?」
「帰りたいと思うか?」
「そうですね…。
帰りたくないと言ったら嘘になります。
でも、五分五分です。
ここに居たい気持ちもありますから。」
「そうか…。」
ヒロは、微笑みながら、冷樹様の頬をツンツンした。
「さぁ、席に着いて。」
あたしの言葉に、全員が席に着いた。
「炎舞様、焼き魚苦手なんですか?」
「骨あるじゃん。」
「骨の問題ですか…。
取りましょうか?」
「いいの?!
お願い!!」
「分かりました。」
あたしは、魚の骨を取ってあげた。
「はい。
取れましたよ。」
「ありがとう。」
「いいえ。」
その様子を見ていた冷樹様。
「お子様。
妻に魚の骨取らすなよ。」
「いいだろ!!
別に!」
「なになに?
炎舞、魚の骨嫌いなのか?
魚の骨、干したら美味しいぞ?」
「干したらって何だよ。
骨をいちいち干すのか?」
「そう。
美味しいんだぜ。
何とかにもいいって…。」
「何とかって何だよ!!」
「カルシウムですね。」
「あー、そうそう。
マリアちゃん、よく知ってんな。」
「有名ですから…。」
「そうなのか?」
「はい。」
「マリアっ!」
「はいっ!」
「こっち見てて。
風雅とか見ちゃダメ!」
「はい!
(嫉妬…かな…?)」
朝食が終わると、各々自室に帰っていった。
炎舞様は、あたしの部屋に帰って来た。
「炎舞様、ディタ・スプモーニ、いつ行きます?」
「これから行こう。」
「分かりました。」
あたし達は、コッソリお城を出てディタ・スプモーニのマジュリーナに行った。
「こんにちは。」
「これはこれは、国王様、王女様。
どうされました?」
「実は…。」
「実は、王女がこれを作った。」
「これは?
飴…ですか…?」
「舐めてもらったら分かる。」
「はぁ…。」
店主は、飴を食べた。
フワッと浮かぶ、店主の身体。
「わわわわわ…。
こ…これは…。」
「マリアが作った、体が浮かぶ飴。
効果は舐めてる間。
どうだろう?
売れないか?」
「これは…凄いですね。」
そこに、お客さんが入って来た。
「すみません。
カーナを…。
えっっ!!
ええっっ!!
えええーーーーーーっっ!!??
浮いてる!!
何もしてないのに!!
どう言うことですか?!?!
魔法????」
「あ…見られてしまった…。」
店主の言葉を聞き、お客さんは、かなりの食い気味に言ってきた。
「これ、おいくらですか?!?!」
「え…?」
「おいくらですか?!
買いたいんです!!」
「えっと…。
高いですよ?」
「おいくらですか?!」
「10万マネです。」
「おいくつ入って?!」
「水飴なので、1瓶です。」
「買わせてください!!」
「いいですよ。」
「10万マネですよね??」
「はい。」
「分かりました。
お支払いいたします!!」
飴が1瓶売れた…。
そこから、噂が広がり、何人ものお客さんが来た。
「飴を売ってください!!」
「わたしにも!!」
「順番を守ってください!!
じゃないと売りませんよ!!」
お客さんは並んだ。
薬屋は、順番に売っていった。
あたしが持って行った飴は、すぐに完売…。
お客さんが帰り、残ったのは、あたしと炎舞様…。
「王女様、これをもっと作っていただけますか?」
「今日の今日という訳にはいきませんが…。」
「王女様のタイミングで大丈夫です。」
「分かりました。」
「お願いします。」
「はい。」
あたしと炎舞様は、お城に帰った。
帰ると、昼食の時間だった。
「あ、マリア。
どこ行ってたの?
部屋に居なかったじゃん。」
「ちょっとね…。」
炎舞様の顔を見た。
ヒロは、それ以上言わなかった。
食堂に入ると、昼食の準備が出来ていた。
「今日は、インカ料理ね。」
「インカ?
カレーでしょ?
インドじゃん。
マリア、何言ってるの?」
「ヒロ、この世界でインドはインカと言うのよ。」
「そうなんだ。」
「そうよ。
カレー、美味しそうね。」
「うん。」
あたし達は、席に着いた。
運ばれてくる、カレーのいい匂いが、食堂中に広がった。
ひと口口に入れると、口の中に広がるカレーのいい匂い…。
「美味しい…。
炎舞様、美味しいですね。」
「ホントだね。
ぼく、おかわりしよー。
おかわり。」
「かしこまりました。」
「これ、美味し過ぎ!」
炎舞様は、美味しそうに何杯も食べていた。
昼食の後、あたしは、おやつを作ることにした。
あまり甘くない、レアチーズケーキを作った。
「皆さん、食堂に来てください。
おやつを作りました。」
あたしは、みんなにモナフォンで伝えた。
みんな、食堂に集まってくれた。
「今日は、レアチーズケーキ作ったの。
食べてみて。」
みんな、ひと口口にした。
みんなから溢れる、美味しい…。の言葉。
あたしは、嬉しくなった。
炎舞様に限っては、ホールで食べたい!と言ってくれた。
その後、あたしは魔法薬を作る実験室に篭った。
そう。
飴を作るために。
今回、20個作った。
その事を、炎舞様に言って、マジュリーナに行き売った。
今回は、前回より高値で買い取ってもらえた。
お城に帰ると、アイルとアイカが待っていた。
「2人とも、どうしたの?」
「お部屋で、ヒロ様とミカ様がお待ちです。」
「ヒロとミカが?
何かあったの?」
「申し訳ございません。
マリア様にお話しがあるとしか聞いておりません。」
「そう。
まぁ、部屋に行きましょう。」
「はい。」
あたしは、部屋に戻った。
「2人とも、どうしたの?」
「マリアちゃん。」
「マリア。」
「どうしたの?」
「マリアちゃん、どこに行ってたの?
炎舞様と帰ってくるの見たけど。」
「ちょっとね。
それより、どうしたの?」
「その…子作りのことで…。」
「ん?
子作り?
炎舞様が、李衣様と冷樹様にお話しされたんじゃなかった?」
「そうなんだけど…。
やっぱり、消極的で…。」
「なるほど…。」
「どうしたらいい?」
「性強力剤なんてないよね?」
「ヒロちゃん、性強力剤欲しいの?!」
「この際なら…。
後継産まなきゃだし…。」
「そうだけど…。」
「ヒロ、そこまでする事ないと思う。
もし、どうしても欲しいなら、作るけど…。
でも、使わなくていいよ。
今度は、あたしが、お2人にお聞きしてくるわ。」
「マリアちゃん。」
「マリア。」
2人は、お願いします。と言って、自分達の部屋に戻ろうとしたので、あたしの部屋で待たせることにした。
あたしはまず、冷樹様の部屋に行った。
「冷樹様、火の国の王女マリアです。
お話しがあります。
お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
あたしは、ヒロの事を伝えた。
「ヒロが?
そんな事を?」
「はい。
冷樹様は、どうお考えなんですか?」
「勿論、子作りに関しては、積極的にしようと思う。
だけど、ヒロが痛さに我慢出来るか…。」
「そこは、我慢させるしかありません。」
「だよな…。
まぁ、頑張るよ。」
「ヒロに伝えておきます。」
「分かった。」
「失礼します。」
あたしは、冷樹様の部屋を出て、李衣様の部屋に行った。
「李衣様。
火の国の王女マリアです。
お部屋に入っても、いいですか?」
「はい。
どうぞ。」
「失礼します。」
あたしは、部屋に入った。
「ミカのことですよね?」
「そうです。」
「分かっています。
子作りの件でいらしたのでしょう?」
「そうです。
いかがお考えですか?」
「勿論、ミカとの間に子どもが欲しいのは、欲しいですよ。
ですが、ミカに痛い思いをさせたくないのも事実です。」
「初めての子作りの時は、、どうしても痛いものです。
しかし、それ以上に痛いのは。子どもを産む時です。
挿れる時からそう言っては、子どもの時はどうなさるんですか?」
「確かに…。
火の国の王女の言う通りですね…。
頑張ってみましょう。」
「ミカにも、そうお伝えしておきます。」
「ありがとうございます。」
「失礼します。」
あたしは、部屋に戻った。
「マリアちゃん、どうだった?」
「マリア、どうだった?」
「大丈夫。
2人とも積極的に子作りするって。」
「マリアちゃん、ありがとう。」
「マリア、ありがとう。」
「いいえ。
どういたしまして。
そろそろ、夕飯だから、自分の部屋に戻ったほうがいいんじゃない?」
「そうね。
ヒロちゃん、戻りましょう。」
「そうね。」
2人は、自分の部屋に戻った。
あたしは、一息つくために、アイカに紅茶を入れてもらった。
紅茶を飲み干した時、炎舞様が夕飯の誘いに来た。
あたしと炎舞様は、毎度とバトラーを連れて、食堂に向かった。
食堂の前では、国王様方と王女が待っていた。
全員で、食堂に入った。
今日の夕飯は、懐石料理。
お刺身は、舟盛りで出てきた。
「舟盛り!
炎舞様、すごいですね。」
「そうだね。」
懐石料理を堪能して、部屋に戻った。
部屋に戻ると、アイルがお風呂の準備を始めていた。
「マリア様、今日のネグリジェを…。」
「分かったわ。」
あたしは、シエラについて来てもらい、ネグリジェを選んだ。
部屋に戻ると、炎舞様も来ていて、お風呂の準備もできていた。
「マリア様、準備はできております。」
「ありがとう。
アイル。」
あたしは、炎舞様とお風呂に入った。
「結局、冷樹と李衣のとこに行ったんだ?」
「はい…。」
「マリアは、優しすぎる。」
「すみません…。」
「まぁ、そこも好きなんだけどね。」
「炎舞様…。」
お風呂から出ると、アイルがスカイジュースをくれた。
「お風呂上がりにスカイジュース。
本当に最高です。」
「マリアは、スカイジュース好きだね。」
「はい。」
そこに、ミカと李衣様、ヒロと冷樹様が来た。
「ん?
冷樹?
李衣?」
「ミカ、ヒロ…。
どうしたの?」
思い口を開いたのは、冷樹様だった。
「その…なんと言うか…。
子作りについてなんだが…。」
「怖くなった…か?」
「炎舞、当たり…。」
「はぁー…。」
炎舞様は、深いため息をつき、あたしはシエラに言って、全員分の紅茶を持って来るように言った。
「立ち話もなんですから、お入りください。
今、飲み物も準備させてますので。」
ヒロ夫妻、ミカ夫妻は、あたしの部屋に入った。
席に着くと、シエラが、紅茶を持って来てくれた。
「みなさん、どうぞ。」
あたしの言葉で、みんな紅茶をひと口飲んだ。
「で?
子作りが怖いと?」
「そうです。
ミカが痛がるのを見てから、怖くて…。」
李衣様の言葉に、ミカとヒロ夫妻は頷いた。
「うーん…。
ぼくから言えるのは、その痛さに耐えてもらわないと、話にならない。
マリアも痛がったし、体のだるさもあったみたいだけど、それを乗り越えなきゃ、何もならないよ。」
「そうでしょうが、ミカが痛いと言うのに無理矢理は…。」
「ミカはどうなの?」
「私は、痛くても、李衣様と子作りしたいです。」
「ですって。
李衣様。」
「ミカ…いいのですか?」
「はい。
李衣様の子どもが欲しいので…。」
「ミカ…。」
ヒロの方も同じ意見だったので、2組の夫婦を帰し、あたしと炎舞様は、眠りについた。