彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





「よくねぇよボケ!テメーは戦うことばっかだな、皇助!!」
「わははは!瑞希が過保護過ぎんだよ!!」
「――――俺は、真田さんの方が正しいと思うんすけど!!」





ケンカする瑞希お兄ちゃんと百鬼にそう言ったのは、カフェインゼロの麦からできたコーヒーのエスプレッソ・『カッフェ・ドルゾ』を手に持っていた雷太。





「凛先輩、危機感なさすぎます!!俺ら世代の中じゃ未だに、凛先輩を『キンモクセイ』の関係者のところに連れて行けば、44,444,444円もらえると思ってる奴が大半なんスよ!?」
「え!?サイトと組織は消滅したのに、まだそんなうわさが流れてるの!?」
「流れてますっ!!」





聞き返せば、即答される。





「凛先輩はもっと、自分の価値を自覚して下さい!!」
「価値と言われても・・・僕はそんな・・・」
「はあー!!まったく!謙虚というより、自信なさすぎだぞ、凛!?」





そう言って、私の頭をワシャワシャと撫でる瑞希お兄ちゃん。





「神楽坂の言う通りだぞ、凛!!仮にも、龍星軍の総長だろうが!?オメーの場合は、テメーの価値を過大評価するぐらいの心づもりでいろや!!それでも俺の弟か!!?」
「うっ!?す、すみません!瑞希お兄ちゃん!!自己評価、改善していきます・・・!」
「マジでそうしてくれよ!ほら、いつまでもカップ持ったまま固まってないで、中身飲めや!!神楽坂もだぞ!?『凛先輩と同じものが良い!』って言うから、おそろいで『カッフェ・ドルゾ』にしたのに、2人共おそろいで飲まないってどーゆーことだよっ!!」
「す、すみません!すぐに頂きます!ほら、雷太も!」
「・・・頂きます。」





ミネラルたっぷりのホッとドリンクを口に入れれば、若干ぬるくなっていた。
でも、部屋の中が温かいので冷えることはない。





(とはいえ、瑞希お兄ちゃんのドリンクを、飲み頃のタイミングで逃したのは惜しかったわぁ~)






ゆるかったので、一気飲みをする。

それを見て、瑞希お兄ちゃんが聞いてきた。







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