彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





(こんな素敵な瑞希お兄ちゃんを見れたのも、腕時計をプレゼントして下さった烈司さんとモニカちゃんのおかげ♪)





そう思ったら、頂き物をしたのはもちろんだが、良いものを見せてもらったお礼を言わずにはいられなかった。





「烈司さん、モニカちゃん、ありがとうございます!!僕、とっても嬉しいです!!大事にします!!!」





最敬礼しながら頭を下げてあげれば、ニコニコしながら烈司さんは言った。




「いやいや、凛たんの身体を優先で大事にしてくれよ?腕時計かばってケガするような真似しないでくれよ?壊れたら作り直せばいいだけだから。」
「そんな!簡単にこんなすごい腕時計を、簡単に作り直せるなんておっしゃらないで下さい!大事にします!」
「本当に気にしなくていいのよ、凛ちゃん!あたし達、消耗品のつもりで作ったんだから!そのパワーストーンでデコったボイスレコーダー機能付き腕時計♪」
「ボイスレコーダー付き腕時計!!?」




〔★本当に、普通の腕時計じゃなかった★〕




予想外の機能を聞き返せば、烈司さんが笑顔で言った。





「凛たんさ、前回のプロレス八百長事件で、スマホのボイスレコーダーを結構使ったじゃんか?あれ、つけたり、きったりが面倒だっただろう?」
「だから~みーちゃんから、『八百長事件での自白を教訓に、いつでも録音できるような時計を凛に作ってやってくれ~』って頼まれたこともあって、時計としても使える腕時計タイプのボイスレコーダーを作っちゃったのー♪」
「ええ!?瑞希お兄ちゃんのご指示でしたか!?」
「それだけじゃないぞ、凛道。」
「獅子島さん!?」





ビックリして聞き返せば、メガネの美形が教えてくれた。







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