彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
〈舟槙ちゃんは、実の父親に殺されかけて心療内科に通うことになったの!!〉
「それは困りますね。高野舟槙にいじめとレイプ未遂といじめられ、デマを流されて困っている方々から、僕は今、相談を向けて成敗しようとしてるところなのですよ。」
〈レ、レイプですって!!?〉
「把握してるだけで、3名性被害にあってるので、精神に問題があったことを理由に、犯罪を裁けなくなる展開は困ります。あ、でも!殺されかける前に、性犯罪をやってるから、関係ないか。うんうん、問題なく、前科をつけれるな。」
〈ま、待って待って待って!!何かの間違いじゃないの!!?舟槙ちゃんが性犯罪!!?〉
「そうです。てか、あなたも知ってるくせに、白々しい反応しますね~?あーいやだ!」
〈誤解よ!私は何も知らな―――――――!!〉
「龍星軍方式で生き地獄を味わわせるから覚悟しとけと、伝えといてください。じゃあ、失礼します。」
〈待って待って待って!!話が!!話が本題からズレてるわ!!電話を切らないで!!〉
「何も話すことはないでしょう?」
〈あるわ!!舟槙ちゃんのことはわかったから、話を戻しましょう!!ばあばに、あなたの優しさをちょうだい!!〉
「はあ~?あなたに優しくしろってことですか?」
〈そうよ!!今ね、長月を捕まえた警察署長に聞いたんだけど、長月はどうして、蓮ちゃんを殺そうとしたか言わないの!!黙秘してる!!〉
「・・・息子に関しても出すか?」
〈そうなの!!心当たりがあるとすれば―――――――私が長月に分配する予定の遺産が、身内の中で一番少なかったことが動機じゃないかって言われて・・・!〉
その言葉で、なんとなくだが・・・思いついたことを言ってみた。
「つまり、取り分が少ないのに、瑞希お兄ちゃんや僕を、あなたが気にかけたことで、さらに遺産の取り分が減るから殺そうとしたということですか?」
〈蓮ちゃんも、そう思うのね!?〉
「『俺』じゃなくてもわかるわ!!さらに言えば、俺だけ殺せば怪しまれるから、息子を殺すふりをして、息子をかばった俺を殺す方法を取れば、息子が自分をかばって殺されたと証言もしてくれる・・・という三流のシナリオだったんじゃないか?」
〈蓮ちゃん、言葉遣いがカッコいいわ!!ワイルドな蓮ちゃんもばあばは好きよ♪〉
「ピンとズレてんぞ、ばーさん。いい加減にしろよ。」
腹が立ってきたのできつめに言った。