彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





「申し訳ありませんでした、瑞希お兄ちゃん。」
「あ?なんで凛が謝るんだ?」
「悪女とはいえ・・・硬派であるべき龍星軍の頭が、女性を叩いたからです。」
「いいか、よく聞けよ、凛!!悪い女と、悪い年寄りは殴っても良いのが、龍星軍での暗黙のルールだ!!」
「そんなルールあるのですか!!?」
「ある!女だということを免罪符に、殴られないと高をくくって悪事を働く悪女は殴る蹴るして良しだ!!わかったな!?」
「なるほど・・・硬派の弱みに付け込んで、そういう手段使う人が過去にもいましたので―――――――納得です!!」
「悪女と悪い年寄りは攻撃してよし!!それが男女平等、人間みな平等をうたう令和のヤンキーだ!!」
「承知いたしました!!必ずや、4代目龍星軍総長の名に恥じない立派な令和のヤンキーになります!!」
「いいぞ、凛!!その意気だ!!」
「押忍!!真田瑞希様!!」





どちらともなく手と手を取り合い、しっかりとお互いのぬくもりと絆を確かめ合う私と瑞希お兄ちゃん。





「うはははは!ハゲ君、ハゲ君!硬派のハゲ君的には、今の龍星軍の教えはええのーん!?」
「俺は五分刈りだ!!いや、その、硬派としては、なんだ、あの、凛さんが同意した以上は従うべきだが――――うーん・・・硬派として許されるルールなのか・・・!?」
「許されるに決まってんだろう、ハゲ!!瑞希先輩が白と言えば白!!瑞希先輩が黒と言えば黒!!瑞希先輩が馬を鹿と言えば、鹿!!それが龍星軍の掟だっ!!」
「ウェイウェイウェイ♪ちーちゃんはリンリンの味方だから、リンリンが受け入れ系ならウェルカムトゥジャパン的な♪そもそも俺ら、新しい時代のヤンキーだからモーマンダイ系♪」
「とはいえ、凛に女殴らせるのはちょっとなぁ~・・・ひとまず、当分はあたしが女専門で殴るから、大人しく野郎だけぶちのめしとけよ、凛!」
「そんな!いけませんよ、カンナさん!!カンナさんばかりによごれ仕事はさせられません!!今日から僕も、悪い女も年寄りも殴ります!!見極めたうえで殴る蹴るの攻撃をしていきます!!龍星軍四代目総長の名に懸けて!!」
「さすが凛!!俺の可愛い弟だぜ!!良い子だ~♪」
「わ!?み、瑞希お兄ちゃん!?」





私の男女平等攻撃宣言を受け、満面の笑みで私を抱きしめて下さる瑞希お兄ちゃん。





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